研究課題/領域番号 |
02670068
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岸 恭一 徳島大学, 医学部, 教授 (80035435)
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研究分担者 |
志塚 ふじ子 徳島大学, 医学部, 助手 (60170875)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 必須アミノ酸 / 必要量 / 窒素出納 / 蛋白質 / 血漿遊離アミノ酸 |
研究概要 |
成人の必須アミノ酸必要量について、最も包括的且つ最新のものは、FAO/WHO/UNUが1985年に報告した値である。それによれば、成人の必要量は総必須アミノ酸の12.7%である。この成人の値は、乳幼児の1/4、学童の1/2に過ぎず、低く見積もられ過ぎていると考えられる。そこで、健康な男子大学生を被験者とし、主に窒素出納法により、必須アミノ酸必要量を蛋白質摂取量との関係で追究した。蛋白質摂取量(Nx6.25)を0.5、0.75および1.0g/kg/dayの3レベルとし、それぞれの蛋白質レベルにおいて、必須アミノ酸/総アミノ酸の比率(EAA/TAA比)を20%、30%および40%に変化させた。3日間の標準食期の後、11日間からなるアミノ酸食期を3期設け、EAA/TAA比の異なる3つのアミノ酸食を被験者毎に無作為の順に与えた。このような実験単位の食事実験を、3つの蛋白質摂取レベルについてそれぞれ行った。その結果、いずれの蛋白質摂取レベルにおいても、EAA/TAA比を30%から20%に下げると窒素出納は悪化した。1.0g/kgの蛋白質レベルでは、30%から40%に上げると、窒素出納はさらに改善される傾向が認められた。20%EAA/TAA比では、0.75および1.0g/kgの蛋白質摂取レベルにおいても、なお窒素出納が負を示す者が見られた。これらの結果は、蛋白質摂取レベルにかかわらず、20%EAA/TAAでは必須アミノ酸摂取量を満たしていないことを示している。血漿遊離アミノ酸について見ると、40%EAA/TAA比では血漿EAA/TAA比は標準食期と差はなかったが、30%に下げると血漿の比も低下し、20%ではさらに低値となった。以上の結果よりわれわれは、1985年のFAO/WHO/UNU報告は成人の必須アミノ酸必要量を低く見積り過ぎていると結論した。
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