• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Cキナ-ゼ阻害薬の無傷細胞系における作用特異性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670096
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

山本 慧  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50138129)

研究分担者 石原 素子  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10203019)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードCキナ-ゼ / Cキナ-ゼ阻害薬 / マウス表皮細胞 / 蛋白リン酸化 / スタウロスポリン / Hー7 / ホルボ-ルエステル / プロスタグランジン
研究概要

強力なCキナ-ゼ活性化物質として知られるTPAは初代培養マウス表皮細胞において、オルニチン脱炭酸酵素(ODC)の誘導、PGE_2の生成、EGFの受容体への結合阻害を引きおこすことが知られている。TPAのこれらの作用に対するCキナ-ゼ阻害薬(Hー7,staurosporine,sphingosine)の効果を検討したところ,TPAによるODC誘導はHー7により濃度依存的に抑制されたが、TPAによるEGF結合阻害作用には拮抗しなかった。一方、sphingosineはTPAによるODC誘導にも、EGF結合阻害作用にも拮抗した。一方、staurosporineはTPAによるODC誘導を高濃度では抑制したが低濃度(実際にCキナ-ゼを阻害する濃度)では抑制しなかった。TPAによるPGE_2生成促進作用は、Hー7により強く抑制されたが、stauroーsporineでは抑制されなかった。次に無傷表皮細胞におけるTPAによる内因性蛋白のリン酸化を二次元電気泳動法を用い検討したところ,TPAによりリン酸化が促進される蛋白8つと、逆にTPAにより脱リン酸化が促進される3つの蛋白が見い出された。それらの内5つの蛋白は細胞質分画にのみ認められ、1つの蛋白は膜分画(核を含む)のみに認められ、残りの5つの蛋白は細胞質と膜分画の両方に認められた。これらの蛋白はいずれもセリン残基がリン酸化されており、TPA以外のCキナ-ゼ活性化物質(mezerein,RPA,合成ジアルグリセロ-ル)によってもリン酸化が促進されたことからCキナ-ゼによるリン酸化と考えられた。TPAによる内因性蛋白のリン酸化に及ぼす各種阻害薬の効果を検討したところ、リン酸化を受ける内因性基質蛋白により阻害薬の阻害効果が異なり且つ同一の基質蛋白についてもリン酸化を阻害する阻害薬と阻害しない阻害薬が認められ、各阻害薬に見られた細胞反応に対する阻害効果の特異性の少なくとも一部はこれら阻害薬の内因性蛋白のリン酸化阻害作用の特異性にもとづくものであることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Aizu,E.: "Differential effects of various skin tumorーpromoting agents on prostaglandin E_2 release from primary cultures of mouse epidermal cells" Eur.J.Pharmacol.182. 19-28 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Nishikawa,K.: "Rapid alteration of endogenous protein phosphorylation levels induced by tumor promoters in primary cultured mouse epidermal cells" J.Biol.Chem.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi