研究課題/領域番号 |
02670133
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 千葉大学 (1990, 1992) 福島県立医科大学 (1991) |
研究代表者 |
三方 淳男 千葉大学, 医学部, 教授 (40051289)
北條 洋 (1991) 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90209213)
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研究分担者 |
湯本 典夫 千葉大学, 医学部, 助手 (40203658)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | MALToma / 胃原発悪性リンパ腫 / 腫瘍浸潤Tリンパ球 / Vβ_2usage / VDJ結合 / 腫瘍免疫学 / Vβ usage / ALP:アルカリホスファタ-ゼ / Bリンパ球 / PKC:Cキナ-ゼ / GPIアンカリング蛋白 / Bリンパ腫 / PIーPLC / 消化管Tリンパ球 / 胃悪性リンパ腫 / PCR法 / T cell receptor / Vβ2 / VJD結合 |
研究概要 |
ヒト消化管のPayer板濾胞周囲のBリンパ球は、Centrocyte-likeリンパ球と呼ばれ、この細胞に由来するリンパ腫をIsaacsonはmucosa-associated lymphoid tissue lymphomaと稱した。我々は、11例の異原発悪性リンパ腫の遺伝子解析に際して、IgH、CR遺伝子の再構成と共に、TCRβの遺伝子の再構成を示す4例を経験した。当初は、リンパ腫細胞がT・B両遺伝子再構成を持っていて、おそらく消化管に分布する特殊なBリンパ球の性質を反映するものと考えた。しかし、CD20とβFIの重染色の結果や、TCR遺伝子再構成が不完全な異常再構成でないこと、TCR-Vβレパートリーが多岐にわたることなどが判明し、これら4例のTCR再構成は、Bリンパ腫に浸潤するTリンパ球のクロナリティを表現していると考えるに至った。メラノーマやグリオーマでは、腫瘍浸潤Tリンパ球のクロナリティが報告されている。クロナリティを確実に立証するため、4例のTCRgeneをクローニングして、VDJ結合を解析した結果、2例でVβ_2-D-Tβ2,7,Vβ_2-D-Jβ2、3というクローン性構成が確認された。VDJ結合が,抗原認識上,重要な部分であることを考えると、消化管Bリンパ腫に関連した抗原を認識できるTリンパ球が、選択的にリンパ腫内に浸潤している可能性が高い。或は、消化管には特有の外来性抗原があり、その認識に必要なVβ2usageのTリンパ球が多く、腫瘍内にも偶然に浸潤しているのかも知れない。リンパ節病度や皮膚病変の同様の解析より、臓器特異的なVβファミリー再構成Tリンパ球の分布は、ありうるものと考えられる。 以上、本研究では、消化管に分布するリンパ球のうち、消化管原発リンパ腫に関連したTリンパ球についての解析に終始したが、その面では貴重な新知見を得ることが出来た。本研究の成績は、腫瘍免疫学の発展に寄与する所が大きいと考えられる。
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