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慢性関節リウマチと変形性関節症におけるIX型コラ-ゲン

研究課題

研究課題/領域番号 02670134
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関金沢大学

研究代表者

岡田 保典  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00115221)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / 関節軟骨破壊 / マイナ-コラ-ゲン / メタロプロティナ-ゼ / 免疫組織化学的局在
研究概要

慢性関節リウマチ(RA)と変形性関節症(OA)は病因論的に異なる疾患であるが、関節軟骨破壊については共通した機序が考えられている。本研究では、軟骨に存在する種々の細胞外マトリックス成分を分解するmatrix metalloproteinase 3(MMPー3=ストロムライシン)の関節組織内局在とMMPー3によるプロテオグリカンとIX型コラ-ゲンの分解について検討し、以下の新たな知見を得た。
1.MMPー3はOA試料の83%(53/64例)で免疫組織学的に関節軟骨細胞に証明され、その局在は軟骨プロテオグリカンの消失と相関した。滑膜炎の合併した症例では、滑膜表層細胞もMMPー3を分泌していた。滑膜より精製されたMMPー3は、軟骨組織中のプロテオグリカンを分解することが光顕的及び電顕的に観察された。
2.MMPー3はニワトリ硝子体由来のIX型コラ-ゲンを分解するのみならず、軟骨細胞より単離されたIX型コラ-ゲンのNCー4ドメインを分解した。
これらの成果に関して現在論文執筆中である。MMPー3の生化学的性質,活性化機序,RA関節組織における局在について既に報告してきた。それらに加えて、今回の新たな知見はRAとOAの関節軟骨破壊における本酵素の重要性を示している。
IX型コラ-ゲンのRAとOA関節軟骨における局在に関しては,特異的ポリクロ-ナル抗体を作製して免疫染色を行ったが、はっきりしたデ-タは得られなかった。現在、プロテア-ゼ処理などの条件を検討中である。また、in situハイブリダイゼ-ションによるRAとOA関節軟骨におけるIX型コラ-ゲン合成能の検討は、インサ-トからIX型,X型,II型コラ-ゲンのcDNAを単離した状態であり、今後検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasunori Okada: "Localization of matrix metalloproteinase 3(stromelysin)in osteoarthritic cartilage and synovium" Lab Invest.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yasunori Okada: "Degradation of NCー4 domain of type IX collagen by matrix metalloproteinase 3(stromelysin)" FEBS Lett.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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