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ヒト気道上皮の発育と再生における上皮細胞増殖因子の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670139
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

北村 均  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (20094302)

研究分担者 稲山 嘉明  横浜市立大学, 医学部, 助手 (10184730)
伊藤 隆明  横浜市立大学, 医学部, 講師 (70168392)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードヒト / 気道上皮 / 再生 / 過形成 / 上皮成長因子受容体 / 免疫組織化学 / AMeX法 / 上皮成長因子 / 成長因子受容体
研究概要

本年度は、中枢側気管支から肺胞に到る気道の各レベルの、正常または反応性増生を示す上皮細胞のEGFR発現を、肺組織内in situの状態ならびにヌ-ドマウス移植系における再生モデルを用いて検討した。
I.“正常"肺と気管支におけるEGFRの発現:肺癌のため葉切あるいは肺切された肺から、肉眼的に“正常"と判断された末梢肺組織および葉または主気管支からの未固定新鮮組織をAMeX法(Satoら,1986)により処理した。前年度の研究実績概要に記載したごとく、AMeX法はEGFRの免疫染色に有用であることを確認してある。切片を作成し、抗EGFRモノクロ-ナル抗体(EGFR1)を用いてABC法により免疫染色を施行した。陽性対照としてはA431細胞をヌ-ドマウス皮下に接種して作製した腫瘍組織を用いた。結果は以下のとおりであった。(a)肺組織:12例中8例は異常所見を認めない肺組織であり、正常の肺胞上皮細胞と細気管支上皮細胞はEGFR陰性であった。4例に線維化があり、肺胞上皮細胞の増生と末梢気腔上皮の円柱上皮化生(bronchiolization)が認められたが、いずれもEGFR陰性であった。(b)気管支組織:10例中4例に基底細胞増生巣を、1例に扁平上皮化生巣を認めた。正常の多列線毛円柱上皮、基底細胞増生巣、扁平上皮化生巣、気管支腺のいずれの上皮細胞もEGFRは陰性であった。II.ヌ-ドマウス移植系を用いたヒト末梢気道再生上皮におけるEGFR発現の再検討:ヌ-ドマウスの皮下にヒトの肺組織を移植し、1から6週間にわたって再生・分化過程にある末梢気道上皮細胞におけるEGFRの発現をAMeX法ーABC法による免疫染色によって検討した。前年度と同様、どの再生あるいは分化段階においてもEGFRの発現を見いだせなかった。以上の結果から、成人の気管支、細気管支、肺胞の上皮細胞は正常状態をはじめとして、再生あるいは反応性の増生や化生においてもEGFRを発現していないと結論した。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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