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寄生原虫における組織侵入機構の遺伝子制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02670173
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関東海大学

研究代表者

金田 良雅  東海大学, 医学部, 教授 (60051471)

研究分担者 田中 朝雄  東海大学, 医学部, 助手 (50192175)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードクル-ズトリペノソ-マ / ランゲルトリパノソ-マ / 赤痢アメ-バ / 病原性因子
研究概要

寄生原虫の感染およびその病原性発現の過程における虫体の組織または、細胞への侵入機構の解明が本研究の最終日的であるが、当該研究年度では、侵入機構に関与しているとされるシスティンプロテナ-ゼの遺伝子配列をトリパノソ-マ類で、病原性発現に関与する因子についてを赤痢アメ-バによって検討した。細胞侵入性の異なるとされるクル-ズトリパノソ-マとランゲルトリパノソ-マとの酵素活性部位の遺伝子配列の比較を行った。侵入能力を持つクル-ズトリパノソ-マで酵素活性部位のコ-ドされている遺伝子の塩基配列は明かとなっている。そこで、この塩基配列の特微的な部分がコ-ドされたプロ-ブを合成した。このプロ-ブをプライマ-としてランゲルテリパノソ-マの遺伝子よりPCR法によって酵素活性部位と相同の塩基配列を持つ遺伝子断片を増幅した。増幅された遺伝子断片のうち活性部位をコ-ドしていると考えられる断片は490bpの大きさと考えられた。この断片を分離し塩基配列を決定した。クル-ズトリパノソ-マとランゲルトリパノソ-マとで比較すると、この断片の塩基配列は非常に類似点が多かった。両者の差が侵入機構へどのように関与するかは今後に残された問題である。
一方、症状の異なる患者から分離された赤痢アメ-バの株間でのrRNAの電気泳動パタ-ンの比較が行われた。現在までのところ株間で明らかにrRNAの泳動パタ-ンに違いが認められた。すなわち、世界的に強毒株とされるHMー1株とHKー9株ではアガロ-ス電気泳動のパタ-ンで3.76,1.84と1.44Kbの3バンドが認めらるが、当教室で無症侯のキャリャ-から分離された株では1.65,1.07,0.79,0.48Kbにバンドが認められた。このように異なった塩基配列をもつと思われるRNA断片がコ-ドしている物質が、病原性発現しと関連性があると考えられる結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 橘裕司,他: "PCR法による赤痢アメ-バの病原株と非病原株の識別" 寄生虫学雑誌. 40. 62- (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 金田 良雄,他: "植物アルカロイド、berberine sulfateのランブル鞭毛虫に対する影響" 寄生虫学雑誌. 40. 78- (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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