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T細胞レパ-トリ-の形成ーとくに胸腺細胞で観察されるDNA切断死との関連においてー

研究課題

研究課題/領域番号 02670208
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

多田隈 卓史  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30051626)

研究分担者 斎藤 三郎  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (10186934)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードT細胞レパ-トリ- / プログラム死 / DNA切断 / 胸腺細胞 / ネガティブ選択 / ポジティブ選択
研究概要

T細胞は胸腺内で分化・成熟するが,この際,自己反応性T細胞が除れりるとともに自己MHC拘束性の性質を獲得する(ポジティブ選択)ことでT細胞レパ-トリ-が形成される。この際自己反応性T細胞の除去はT細胞レセプタ-を介したシグナルによるDNA切断死(プログラム死)が重要であると考えられているが、この現象が抗原特異的にも起こりうるのか,さらにはこの死を避けることがポジティブ選択に関連するのか検討するとともに,このDNA切断死に関与する遺伝子の検索を一部試み,以下のような結果を得た。
(1)抗CD3抗体や抗レセプタ-抗体で胸腺細胞を処理すると約200塩基単位のDNA切断がみられ,細胞死に至る。同様の現象をブドウ球菌エンテロトキシンβ(SEB)(主にV_B8と反応する)の存在下で観察できないか,胸腺臓器のin vitroの系で試みた。若干の差を観察し得たが,対照群でも常にin vitroではDNA切断が観察されるため,明確な結論は得られなかった。そこで,胸腺細胞のうちCD4^+8^+細胞の株化を試み,V_β6(Mls^aに対応)またはV_β8陽性のクロ-ンを樹立し,再検討しつつある。(2)抗CD4あるいは抗CD8抗体で前処理すると,DNA切断がある程度抑制されることを見い出した。このときP56^<lck>がりん酸化されるが,その結果としてdownーregulationのため,レセプタ-からのシグナルが抑制されるのか検討中である。(3)レセプタ-を介したシグナルで死に至るハイブリド-マを用い,differential hybridization法によりプログラム死に関与する遺伝子の検索を試みた。抗CD3抗体で刺激後3時間のmRNAよりcDNAライラブリ-を作製し,これと非刺激及び刺激細胞から得られたcDNAとのハイブリダイゼ-ションで差異のみられる遺伝子をクロ-ニングし,遺伝子の同定を行った。目下のところ,すべて既知の遺伝子であり,直接関与すると思われるものは得られていない。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Odaka,C.: "T cell receptorーmediated DNA fragmentation and cell death in T cell hybridomas" J.Immunology. 144. 2096-2101 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kizaki,H.: "Adenosine receptorーmediated accumulation of cyclic AMPーinduced Tーlymphocyte death through internucleosomal DNA cleavage" J.Biol.Chem.265. 5280-5284 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Tadakuma,T.: "CD4^+8^+ thymocytes are susceptible to DNA fragmentation induced by phorbol ester,calcium ionophore and antiーCD3 antibody" Eur.J.Immunol.20. 779-784 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Odaka,C.: "Analysis of the molecular requirements for T cell recognition and activation by using iaーcontaining lipid vesicles and stoppedーflow fluorometry" International Immunol.2. 509-514 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki,K.: "12ーoーtetradecanoylphorbol 13ーacetate potentiates the action of cAMP in inducing DNA cleavage in thymocytes" Biochem.Biophs.Res.Commun.171. 827-831 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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