研究課題/領域番号 |
02670215
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 庄亮 群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)
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研究分担者 |
川田 智之 群馬大学, 医学部, 助手
小川 正行 群馬大学, 教養部, 講師 (80008565)
青木 繁伸 群馬大学, 医学部, 助教授 (90134527)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 聴力レベル / ヘッドホンステレオ / 騒音性難聴 / 聴力測定 |
研究概要 |
先ず、ヘッドホン使用による青年集団の騒音性難聴の有症率と平均聴力レベルの低下度を明らかにする前段階として、群馬県内の3高校でヘッドホンステレオの使用頻度、使用年数、定性的聴取時音量をアンケ-ト調査した。アンケ-トに回答した者は群馬県内の3県立高校生徒2311人(男子2010人、女子301人)で、そのうち耳疾患既往のない1547名について解析した。その結果、ヘッドホン使用音量別の他覚的聴力には有意差を認め、比較的大きな音量で聞く生徒に耳が遠いと言われやすい傾向があった。消費者保健の立場から発売後高々10年で大量の販売台数を考慮すれば、継続的な疫学調査の必要性は大きいと考えられる。平成2年度は聴力検査を実施しなかったが、会話領域の周波数である1,000Hz前後の聴力レベルの低下を予想させる結果であり、騒音性難聴である4,000Hzの聴力レベルを集団測定する必要性を認めた。 次に、ヘッドホンステレオ使用と聴力レベル低下の関連性を評価するために、2つの集団(大学生計122人)でヘッドホン使用状況調査と気導聴力測定を行った。一つの集団については聴力検査室が使用できなかったので、2群別々に解析した。その結果、ヘッドホン使用量と聴力レベルとの間に有意の量ー影響関係は見られなかった。しかし対象者に比較的ヘッドホン使用頻度の低い者が多かったので、両者の関連性として部分相関をみたとも考えられ、今後はより曝露の大きな集団で聴力測定を継続し例数を増やす必要があると思われた。
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