研究課題/領域番号 |
02670239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉永 文隆 広島大学, 医学部, 教授 (30093834)
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研究分担者 |
坪田 信孝 広島大学, 医学部, 助教授 (10136038)
水流 聡子 広島大学, 医学部, 助手 (80177328)
瀬尾 明彦 広島大学, 医学部, 助手 (80206606)
梯 正之 広島大学, 医学部, 講師 (80177344)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 地域医療 / 情報システム / 住民(患者) / 意識調査 / ニュ-メディア / ICカ-ド / 個人健康情報 / 地域医療情報ネットワ-クシステム / 住民 / ネットワ-ク / 光カ-ド |
研究概要 |
平成2(1990)年度は、予備調査として地域住民約400名を対象に調査を実施、平成3(1991)年度は予備調査の結果を参考にして地域住民(患者)約3000人を対象とした意識調査を実施した。本調査の有効回答数は2362(74.4%)であった。ICカ-ドは個人の医療情報を正確に伝達するうえで効果を発揮しうるが、導入にはプライバシ-の保護が最大の問題であることなどがわかった。 1)医師と患者のコミュニケ-ションの実態:医師の説明が十分とした者が82.5%、薬の説明があったとする者83.3%、自分の病気に関する秘密が守られていると考えている者が92.1%で全般に医師・患者間のコミュニケ-ションは良好であることがわかった。コミュニケ-ションに関連する全体の構造として、医師の十分な説明が患者の理解状況をよくし、患者の信頼を得る結果となっていることが示唆された。医師の十分な説明に影響する因子としては、患者の年齢や診察時間の長さなどが有意に寄与していた。 2)ICカ-ド導入への賛否:賛成が50.2%、反対が10.4%で、「わからない」が39.4%あった。ICカ-ドの利点としては、同じ検査をしなくてもよいとか重複投薬の防止などすべての項目が50%以上の者の賛成があった。一方、問題点では、カ-ドがないとき受診できないようでは困るとした者がもっとも多く54.0%、次いで、カ-ドへの誤入力や取り違えの危険をあげるものがそれぞれ48.8%や34.9%と多かった。カ-ド導入の賛否に影響する因子としては、利点として「同じ検査をしなくてもよい」や「意識がないとき役立つ」、「過去の病歴が正確にわかる」、「コンパクトに管理できる」をあげた者に賛成の傾向、問題点として「プライバシ-が守れない」や「医師が秘密にしたい病名がわかる」などをあげた者に反対の傾向がみられた。
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