研究課題/領域番号 |
02670263
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
安積 順一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00045551)
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研究分担者 |
田畑 典子 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30128524)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 非放射線DNAプローブ / ドットハイブリダイゼーション / PCR / Y染色体特異プライマー / 性別判定 / パラフィン包埋組織 / 血痕 / 固定液の影響 / ヒトDNA / Y染色体特異プロ-ブ / ドットハイブリダイゼ-ション / Y染色体特異プライマ- / PCR法 / 非放射線標識プロ-ブ / Y染色体特異DNAプロ-ブ / サザンブロッティング |
研究概要 |
1.正常男女から得た血液からDNAを抽出し、非放射性Y染色体特異プローブを用いたドッドハイブリダイゼーション法、Y染色体特異配列プライマー(ASF、Alphoid satelite family)およびX染色体特異配列プライマーを用いたPCR法により性別判定可能な最少血液量を検討した。ドッドハイブリダイゼーション法では、男性で0.05μlまでY染色体特異DNAプローブとハイブリッドすることが確認された。しかし女性では、標識DNAとはハイブリッドしなかった。PCR法では0.05μlまで男性では172bpおよび130bpに明らかな増幅が見られ、また女性では130bpにのみ明らかな増幅が認められ性別判定が可能であった。 2.2年間室温に放置し、乾操した血液からDNA抽出し、性別判定が可能かどうかについて検討したところ、ドッドハイブリダイゼーション法では1μl、PCR法では0.05μlまで性別判定が可能であった。 3.PCR法による性別判定を4種類のY染色体特異的領域(ASF、DYZ1、TDF(Testis determining factor)、Yp^-median)のプライマーを作製してY染色体検出感度を調べた結果、ASFとDYZ1が増幅感度をよかった。これら2種類のプライマーではDNA抽出をしなかった10μlの唾液からでも性別判定が可能であった。 4.5種固定液(10%ホルマリン、中性緩衝ホルマリン、Carnoy液、50%酢酸、Bouin液)で固定したパラフィン包埋組織を用い、PCR法で性別判定をおこなう際の固定液の影響について検討した。パラフィン包埋した組織からDNAを抽出した時は、Bouin液を除き4種類の固定液ともASFで172bpに明らかな増幅が見られ、また女性では増幅が見られなかったことにより性別判定が可能であった。しかし、われわれはパラフィン包埋組織を用いて性別判定を行うための固定液としてCarnoy液を推薦する。
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