研究課題/領域番号 |
02670277
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
飯田 博行 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (50126504)
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研究分担者 |
高田 正信 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (00115180)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 糸球体腎炎 / 増殖性糸球体腎炎 / ル-プス腎炎 / 血小板由来成長因子 / 血小板由来成長因子リセプタ- / 半月体形成性腎炎 / MRL / lprマウス / ノ-ザンブロッティング / 半月体形成性糸球体腎炎 / 1prマウス / 遺伝子発現 / 免疫組織化学 / 増殖性腎炎 / メサンギウム細胞増殖 |
研究概要 |
糸球体腎炎(腎炎)における血小板由来成長因子(PDGF)とそのリセプタ-(PDGFーR)の意義を明らかにする目的で、ラット増殖性腎炎の糸球体でのPDGFとPDGFーRの遺伝子発現、およびマウスル-プス腎炎におけるPDGFの関与を検討した。 方法:1)Wistarラットに抗Thy1抗体を注射しメサンギウム増殖性腎炎を惹起し、1、3、5日後に屠殺した。糸球体を単離し総RNAを抽出、分離し、PDGFとPDGFーRのcDNAを用いてノ-ザンブロッティングを行った。同時に組織学的に糸球体の細胞増殖を観察した。2)ル-プス腎炎を自然発症するMRLーMpJーlpr(MRL/l)マウスを20週齢で屠殺した。腎組織でのPDGF B鎖の局在をビオチン標識抗PDGF B鎖モノクロ-ナル抗体(PGFー007)を用いて免疫組織化学にて観察した。同時に糸球体の細胞増殖と半月体形成を観察した。 結果:1)抗Thy1抗体投与3および5日後に糸球体の著しい細胞増殖がみられた。時同に糸球体においてPDGF B鎖およびPDGFーRβサブユニットのmRNAが著明に発現していた。2)MRL/lマウス20週齢では糸球体に著明な細胞増殖がみられ、半月体形成が18.5%の糸球体にみられた。同時に免疫組織化学でPDGF B鎖陽性細胞が糸球体および半月体に認められた。 まとめ:以上の成績より、増殖性腎炎の糸球体において細胞増殖と密接に関連してPDGF B鎖とそのリセプタ-のmRNAが発現することが示された。また、半月体形成を伴うル-プス腎炎の糸球体病変にもPDGF B鎖が関与することが示唆された。
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