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交通事故における睡眠時無呼吸症候群の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670337
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

国友 史雄  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (30214977)

研究分担者 増山 茂  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (00219354)
木村 弘  千葉大学, 医学部, 助手 (20195374)
栗山 喬之  千葉大学, 医学部, 教授 (20009723)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード睡眠時無呼吸症候群 / 交通事故 / 傾眠
研究概要

1. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)における運転状況: 当科にて終夜睡眠呼吸モニタ-を施行した150人を対象に傾眠傾向および交通事故のアンケ-ト調査を行い、返信のあった者のうち、車を運転し、SASと診断された37例を対象に検討を行なった。運転時に仮眠を月に数度以上とる例が全体の44.2%にも達し、SASの患者は運転中に仮眠を取る人が多いことが判明した。また、仮眠を多く取る人では交通事故や事故のニアミスの回数を多く認めたが、仮眠の回数はapnea indexや睡眠時の最低SaO_2値から予知することは困難であり、実際には運転状況の差が影響しているものと思われた。一方、年間一回以上の事故経験症例数の全症例数に対する割合は健常群に同様の検討を行ったものの2.14倍にも昇った。
2.交通事故と睡眠時無呼吸症候群との関連性についての実態調査: 県内の製鉄会社の従業員を対象にいびきと交通事故に関するアンケ-ト実施している。1331名に施行した段階の途中経過では、対象をいびきの強さにより5群に分類したところ、年間の事故ニアミス回数が5回以上と解答した例はいびきの無い群の3.2%に認められたのに対し、最もいびきの強い群では7.3%と多く認められた。しかし、ニアミス回数、事故回数、仮眠回数、いずれもいびきの強さの度合とは有意な相関を認めていない。但し、最も強いいびきの群は55例と少なく、正確には今後のさらなるアンケ-ト集計の結果を待ちたい。このアンケ-トは現在も施行中であり、最終的には1万人以上の規模アンケ-トになる予定である。
3.睡眠時無呼吸症候群が引き起こす交通災害の防止: 交通事故を頻回に起こしていたSAS症例にUPPP,鼻CPAPなどの無呼吸の治療を行なったところ無呼吸の改善と共に傾眠症状および運転事故の消失を認めた。
以上より、われわれはSASという疾患が交通事故の原因のひとつになりうることに十分留意し、治療、管理する必要があると思われた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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