研究課題/領域番号 |
02670377
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 恭信 東京大学, 医学部, 助手 (70167609)
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研究分担者 |
木村 健二郎 東京大学, 医学部, 助手 (00161555)
松岡 博昭 東京大学, 医学部, 講師 (20111544)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ANP / endothelin / cGMP / カルシウム / 血管平滑筋 / 腎血管抵抗 / 単離灌流腎 |
研究概要 |
血管内皮細胞から分泌されるエンドセリン(ET)をラット静脈内に投与すると、血圧の上昇と共に心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の血中濃度も増加する。ANPは強力な降圧作用を有することから両者間には何らかの相互作用が存在すると考え、本研究では主として腎循環調節に関して両ホルモンによる腎血管抵抗への影響を検討し、その作用機序を明らかにするために血管平滑筋細胞内Ca濃度への影響もあわせてしらべた。(1)ウィスタ-ラットのETを静注した際の血圧上昇と尿中Na排泄の低下はANPの追加投与により完全に抑制された。(2)ET静注による腎血流量および糸球体濾過値の減少もANP投与により回復した。(3)ラット単離灌流腎においてもETは用量依存性に著明な腎血管収縮作用を示したが、ANPの追加により腎血管抵抗は基礎値に復した。ANP投与により尿中および灌流液中cGMP濃度が増加したが,ET併用時にもこの増加程度は影響を受けなかった。(4)ラット大動脈培養平滑筋細胞内Ca濃度をFeuraー2蛍光法により測定し、それに及ぼすETおよびANPの影響をしらべた。ETは細胞内Ca濃度を二相性に上昇させたが、ANPはいずれの濃度でもこれに明らかな影響を与えなかった。ANPはこれらの細胞内cGMP濃度を用量依存性に増加させた。ETはANPのcGMP増加作用を修飾しなかった。以上よりETとANPは特に腎循環調節において拮抗しあっており、ANPの血管拡張作用はETによる細胞内Ca濃度の増加に影響せず現われることから、その細胞内作用機序としては細胞内遊離Ca濃度の変化以降の情報伝達機構への作用かあるいはprotein Kinase Cへの影響が推測された。
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