研究課題/領域番号 |
02670408
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
柳澤 厚生 杏林大学, 医学部, 講師 (00137952)
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研究分担者 |
宮川 雅仁 杏林大学, 医学部, 助手 (30221609)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 心筋障害 / トロンボキサン / 血管内皮 / 不飽和脂肪酸 / イコサペンタエン酸 |
研究概要 |
本研究は、W3系多価不飽和脂肪酸を多く含む魚油とW6系多価不飽和脂肪酸を多く含む植物油をラットに摂取させ、心筋虚血再潅流障害における保護効果を検討した。〔方法〕8週齢ラットを飼料によりコントロ-ル群(飼育繁殖用飼料)、植物油群(5%紅花油添加)、魚油群(5%ヤツメウナギ油添加)とし、4週間の飼育後に実験に供した。心筋虚血再潅流実験は(1)Selye法によりin vivoで心筋虚血を作成、10分後に再潅流。(2)Langendorf法によりex vivoで虚血再潅流を作成。〔結果〕(1)in vivoにおける虚血再潅流48時間後における心筋虚血部CK含量は対照群でSHAM群より著しく低下(p<0.001)、虚血再潅流による心筋細胞障害の存在を示した。この心筋虚血部CK含量は植物油群で有意に保持されていた〔22.2【plus-minus】0.7 vs. 24.1【plus-minus】1.0 U/mgーprotein,p<0.02〕。魚油群では25.1【plus-minus】0.9 U/mg protein(p<0.01)とさらに心筋虚血部からのCKの遊出が抑制された。このことは虚血再潅流時心筋細胞障害が植物油ならびに魚油添加食の摂取で抑制されたことを示す。植物油群の血清ならびに心筋膜構成燐脂質中脂肪酸組成はコントロ-ル群に比べてW6系のC18:2とC20:4が増加、一方魚油群では逆にW6系は減少し、W3系のC20:5、C22:6が増加した。植物油群ではコントロ-ル群よりTXB_2生成能は亢進していた(p<0.05)。一方、魚油群ではTXB_2生成能は著しく抑制されていた(p<0.001)。(2)ex vivoにおける心筋虚血再潅流作成後の冠動脈内皮機能はコントロ-ル群と植物油群で障害され、魚油群で保持されていた。〔結論〕W3系多価不飽和脂肪酸の摂取は心筋虚血再潅流障害に対して保護効果を有すると考えられた。その機序として血小板thromboxane A産生能の低下、細胞膜構成複合燐脂質の変化、冠動脈内皮機能の保持が推察された。
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