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IgA腎症患者血清中のフィブロネクチン結合IgAの分析及び培養腎細胞機能への影響

研究課題

研究課題/領域番号 02670422
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関弘前大学

研究代表者

和賀 忍  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (10167744)

研究分担者 柿崎 良樹  弘前大学, 医学部, 講師 (40160973)
研究期間 (年度) 1990 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードIgA腎症 / IgA-フィブロネクチン複合体 / 血清フィブロネクチン / フィブロネクチン断片化 / IgA / IgAーフィブロネクチン複合体
研究概要

本研究はIgA腎症患者血清にIgA-フィブロネクチン(FN)複合物が検出されることをヒントとして,その性状が本疾患に特異的であるかどうかを検討した。この間,IgA分子とFN分子との結合性について分析する必要がでてきたので,患者血清FNの断片化の解析と,そのIgAとの結合性についての検討を加えた。1.IgA-FN複合体は,Cederholmらの方法によると,小児IgA腎症患者では52%に高値を認めた。血尿発作より高値となることはなく,紫斑病性腎炎,若年性関節リウマチ(活動期)でも高値のことがあり,IgA腎症に特異的ではないことが示唆された。一部の患者では,血清をgelatin-affinity処理することにより,高い検出信号が得られものもあったが、普遍的な現象ではなかった。しかし,IgA-FN複合体の検出は正常者血清では認められないものでありIgA腎症の病因,特に糸球体へのIgA分子沈着機序との関連についての興味は失われるものではない。2.従来のgelatin-heparin-affinityを利用したFN精製法を用いて血清を処理,SDS-PAGE,銀染色,抗FNモノクロナール抗体によるwesternblotを行なうと,FN分子は種々の断片化を生じており,これはintactなFNを目的として精製行為を行なった場合、夾雑物として処理されてきた分画であると考えられる。またgealtin-heparin-affinityを有する血清内蛋白はFNだけではなく,これらが上述の検出法の特異性に影響を与えている可能性がある。各種抗FNモノクロナール抗体はFNの断片化物にも結合するのであるが,主たる結合部分はintactFNであり,これらモノクロナール抗体を利用したIgA-FN複合物の測定は上述の測定法に比べて優位性を持ちえない。3.今回,IgAとFNの断片化物(42kd)との結合性が示された。これは従来のFNの免疫ブログリンとの結合におけるIgGの優位性についての報告と異なるものである。またこの断片化物はFNのカテプシンD処理物として再現性を持つものであり、今後の検討に有用な材料となる。

報告書

(4件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 和賀忍,他。: "IgA腎症患者における血清IgA-fibronectin複合体の検討" 日本小児腎臓病学会雑誌. 5. 140- (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 和賀忍,他: "小児IgA腎症患者における血清fibronectinの性状" 日本小児腎臓病学会雑誌. 6. 139- (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] WAGA,S.ET AL.: "STUDY OF SERUM IGA-FIBRONECTIN COMPLEX IN THE PATIENTS WITH IGA NEPHROPATHY" JAPANESE J.OF PEDIATRIC NEPHROLOGY. 5. 140 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] WAGA,S.ET AL.: "CHARACTERIZATION OF SERUM FIBRONECTIN IN THE PATIENTS WITH IGA NEPHROPATHY OF CHILDREN" JAPANESE J.OF PEDIATRIC NEPHROLOGY. 6. 139 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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