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好酸球が持つ食作用のアレルギ-性疾患への影響

研究課題

研究課題/領域番号 02670449
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関長崎大学

研究代表者

辻 芳郎  長崎大学, 医学部, 教授 (30039812)

研究分担者 横尾 哲也  長崎大学, 医学部, 助手 (70231686)
林 克敏  長崎大学, 医学部, 助手 (00218562)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード好酸球 / 食機能 / 運動能 / 貧食・殺菌能 / 活性酸素産生能 / EPO測定 / 化学発光 / 気管支喘息 / EPO / normodense cell / hypodence cell / 殺菌能
研究概要

好酸球の食物胞としての機能についてのまとめ
1.好酸球の分離:末梢血よりPercoll比重勾配遠心法にて好酸球を単離することが可能となった。屈折計を併用することによって比重差による採取が正確かつ容易になった。この方法により測定したところ、健康人と気管支喘息者の発作時と非発作時の好酸球に比重分布差は認められなかった。
2.附着能:ナイロン綿維法では好中球に比し劣っいた.
3.運動能:ランダム運動能,走比能ともに好中球に比し劣っていた.血小板活性化因子(PAF)は好酸球に特異的走化因子ではなく,好中球にも作用し,好酸球よりまさっていた.
4 貧食・殺菌能:大腸菌 黄色ブドウ球菌に対する殺菌率は好中球に比し劣っていたが,これは貧食率の低下のためで、殺菌能は同程度と思われる。
5.活性酸素産生能
(1).化学発光(CL):粒子(OZ)貧食による場合は好中球より低い発光量であったが,膜刺戟物質(PMA)では好酸球が亢進していた。
(2) O^ー_2産生能:OZでは差がなかったがPMAでは好酸球が高かった。
(3) H_2O_2産生能:PMA刺戟では好酸球が有意に高値を示した。
(4) 気管支喘息患者の発作時と非発作時での検討では発作時にO2,PMA刺戟とも高いCLを示した。H_2O_2交生能には差はみられなかった。
好酸球はある一定の條件下では好中球より多量の活性酸素を産生し、しかも細胞内より細胞外に対して放出するようである、アレルギ-性疾患において好酸球の放出する活性酸素が組織障害の一因となっていると考えられる。
6.Eosinophil peroxidace活性の測定方法を確立した。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 吉国 裕文: "好酸球の単離" 臨床免疫. 22. 22-27 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉国 裕文: "ヒト好酸球および好中球の活性酸素種産生の比較検討ーとくにアレルギ-における好酸球活性酸素の意義についてー" 日本臨床免疫学会会誌. 14. 168-173 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hirofumi Yoshikuni: "Isolation of human peripheral blood eosinophils" Clin. Immunol.22. 22-27

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hirofumi Yoshikuni: "Comparison of oxygen radical production by human eosinophils and neutrophils during asthmatic attacks." Jpn. J. Clin. Immun.14. 168-173 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉国 裕文: "ヒト好酸球および好中球の活性酸素種産生の比較検討ーとくにアレルギ-における好酸球活性酸素の意義についてー" 日本臨床免疫学会会誌. 14. 166-173 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡 裕文,林 克敏,辻 芳郎: "好酸球の単離" 臨床免疫. 22. 22-27 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 吉国 裕文: "ヒト好酸球および好中球の活性酸素種産生の比較検討" 日本臨床免疫学会会誌. 14. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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