• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

びまん性肺疾患のX線診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670493
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 春海  京都大学, 医学部, 助教授 (40026943)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードびまん性肺疾患 / X線CT / 伸展固定肺 / 間質性肺炎 / 肺小葉
研究概要

1.研究目的
びまん性肺疾患のX線像の研究につき今回は気管支影の異常を取り上げた。
2.研究方法
びまん性疾患を有する剖検肺,開胸生検肺標本,CTのそれぞれにつき気管支〜細気管支の異常像につき検討した。特に留意した所見は気管支拡張,気管支壁肥厚,気管支腔内の浸出物,さらに肺野陰影中の気管支透亮像である。最後の所見は肺実質の病変により気管支内の空気が受動的にコントラストを得たものである。
3.研究結果
気管支拡張症,びまん性汎細気管支炎の標本を検討すると病変は中枢気道から細気管支の先端,即ち小葉中心まで認められた。この場合病変部はX線減弱能が高まるが肺静脈,肺胸膜は正常であった。胸部X線写真では,中枢部のtram line,未梢部の分岐線状影が見られた。肺炎を合併しない限り肺・軟部組織境界は鮮明であった。
細菌性肺炎,肺梗塞内の気管支透亮像はびまん性間質性肺炎のそれに比べて比較的太い部分のみが認識された。剖検肺での肺胞性病変内の小〜細気管支に拡張なく,従ってCTで捉えられないだろうと結論した。一方間質性肺炎では細気管支拡張,気腔の拡張があり未梢部での透亮像が認識され易いと考えられた。
4.結論
びまん性陰影に少なからず気道影の異常が含まれることが今回の研究で明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 西村 浩一: "肺疾患の診断における胸部X線CTの位置付け" 最新医学. 45. 2037-2041 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 西村 浩一: "胸部疾患のCT診断〜小葉中心性分布を示す疾患(1)〜" 最新医学. 45. 2402-2407 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 西村 浩一: "胸部疾患のCT診断〜小葉中心性分布を示す疾患(2)〜" 最新医学. 46. 184-189 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 西村 浩一: "Pulmonary lymphangioleiomyomafosis(肺リンパ脈管筋腫症)におけるX線CTと開胸肺生検標本との比較検討" 日本胸部疾患学会雑誌. 28. 691-697 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 春海: "肺のHRCT" 呼吸. 10. 122-137 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 春海: "びまん性肺疾患のCT〜気道影の異常を中心に〜" 画像診断. 11. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi