研究課題/領域番号 |
02670504
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
西村 克之 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10129158)
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研究分担者 |
兵藤 一行 高エネルギー物理研究所, 放射光, 助手 (60201729)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | K吸収端差分 / SR血管造影 / シンクロトロン放射光 / 冠状動脈造影 / エネルギ-サブトラクション / 放射光 / エネルギ-差分 / K吸収端 |
研究概要 |
【目的意識】放射光を用いたK吸収端差分法による冠状動脈造影の方法を開発し,実用化への克服すべき問題を明らかにする。 【方法成果】1.画質に影響する因子とエネルギ-シフト幅の関係を明らかにした。2.高周波の影響を取り除く方法を考案し、ファントム実験により実証した。3.IIと二つのCCDカメラを一体化をはかった。4.高エルルギ-研究所内で処理した画像を埼玉医大のパソコンヘ転送、表示することを可能にした。5.X線のエルネギ-をK吸収端上下に高速にシフトする方法を検討した。6.2結晶固定式の装置の設計方法を確立した。 【新たに得られた知見】a)濃度分解能はフォトン数,ピクセルサイズ、測定系のノイズなどに依存し,空間分解能は分光器を構成している結晶の表面状態、K吸収端上下のエネルギ-差などに依存する。これらの因子間の関係および結晶光学系のパラメ-タと画質との関連を議論し、X線強度と空間分解能、濃度分解能などを総合的に考えて結晶パラメ-タを決定するべきであることが示された。b)光子フラックスを増加させる目的で偏向電磁石やウイグラ-の磁場を増加させると、画質に影響を与える3倍エネルギ-の高調波が混入してくるので、磁場をあまり大きくできない。K吸収端上下の像と、銅板などのフィルタ-を挿入した3次高周波成分の大きい画像の情報を画像処理に含めると、3次の影響を取り除くことができ、骨像をキャンセルできること、用いられたパラメ-タ-が理論的に得られるものと一致することを示した。c)エネルギ-をK吸収端前後で変化させる方法としてビ-ムを2つに分割し2つの角度の異なる固定した結晶を用いる方法を検討した。結晶から被写体までの距離はエネルギ-シフト幅と照射野の拡大率に大きく依存することを示した。
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