研究課題/領域番号 |
02670540
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
桜井 恒久 名古屋大学, 医学部, 講師 (50144142)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | コチニン / 喫煙 / 受動喫煙 / 慢性閉塞性動脈疾患 / 閉塞性動脈硬化症 / 閉塞性血栓血管炎 / 血液凝固 / 線溶 / 慢性動脈閉塞性疾患 / 血液凝固線溶能 / ユチニン / バ-ジャ-病 |
研究概要 |
1)高速液体(クロマトグラフィー)を用いての尿中コチニン測定による喫煙・受動喫煙の客観的評価法を確立した。正常喫煙者・非喫煙者の尿中コチニンを測定することにより、尿中コチニン10ng/mgcre未満を受動喫煙の軽度な非喫煙者(狭義の非喫煙者)、10以上50未満を受動喫煙の高度な非喫煙者(狭義の受動喫煙者)、50以上を喫煙者とする基準を設定した。 2)1)の基準を用いて喫煙・受動喫煙とバージャー病(TAO)の病勢について検討したところ、喫煙例でば非喫煙例に比べて有意に病勢が悪化していた。。しかし、受動喫煙とTAOの病勢との関係は不明であった。・ 3)閉塞性動脈硬化症(ASO)とTAOを対象に、1)の基準を用いて喫煙・受動喫煙の有無を判定し、同時に採血することにより両疾患における喫煙・受動喫煙の凝固線溶に及ぼす影響を調べた。問診にて禁煙中と答えたのはASO25例、TAO17例であったが、そのうち非喫煙者と判定されたのはASO13例(52%)、THO6例(35%)にすぎず、ASO8例(32%)、TAO5例(29%)は受動喫煙者、ASO4例(16%)、TAO6例(35%)は喫煙者と判定された。問診にて喫煙していると答えたASO10例、TAO6例はすべて喫煙者と判定された。 ASO,TAOそれぞれを、1)により非喫煙者群、受動喫煙者群、喫煙者群の3群にわけ、凝固線溶マーカーを比較した。ASOでは、プラスミン・プラスミンインヒヒ夕一複合体(PIC)に有意差がみられた(Pく0.05)。・すなわち、PICは受動喫煙者群・喫煙者群で非喫煙者群に比し有意に低下しており、前2群における線溶能の低下が示唆された。また、TAOではプラスミンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)に有意差が認められた。すなわち、PAI-1は喫煙者群で非喫煙者群・受動喫煙者群に比し有意に増加しており、喫煙者群における線溶能の低下が示唆された。
|