研究課題/領域番号 |
02670551
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 国立病院医療センター(臨床研究部) (1992) 九州大学 (1990-1991) |
研究代表者 |
松岡 秀夫 国立病院医療センター, 臨床研究部, 研究員 (20209513)
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研究分担者 |
上尾 裕昭 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70150430)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 接触阻止能 / 感受性試験 / 乳癌 / ホルモン / エストロゲン・レセプター(ER) / タモキシフェン(TAM) / PCNA / C-myc / E_2(エストラジオ-ル) / TAM(タモキシフェン) / Pg(プロゲステロン) / ER / PgR / estrogen receptor |
研究概要 |
感受性試験法の確立:正常Balblc3T3細胞のconfluent monolayerは接触阻止能を有し、このlayer上では、正常細胞の増殖は抑制され、癌細胞のみの増殖が得られる事を基礎実験にて確かめ、このmonolayerをcontact-sensitive plate(CSP)と名付けた。 臨床癌組織のホルモン感受性:CSP上に臨床癌組織より得られた細胞浮遊液をinoculateし、48時間培養して正常細胞の増殖が抑制された後に、ヒト血中濃度にそくしたホルモン剤を培養液中に添加して、更に48時間培養した。その後、[^3H]thymidineで8時間labelし、癌細胞の増殖率の変化を定量的に測定した。その結果、54例の乳癌症例の内、E_2によって増殖が促進された症例は24例(44%)、抑制された症例は19例(35%)であった。また、TAMによって増殖が抑制された症例は22例で、その内の20例(91%)がE_2によって増殖が促進された症例であった。一方、ER(+)症例35症例中では、わずか、18例(51%)しかTAMによって抑制されなかった。以上の事より臨床乳癌細胞のTAMresponseはE_2 responseによりdependしている事がわかった。また、E_2により増殖が抑制された症例中17例(89%)がエストラサイトによって、19例(100%)がエストラブシルによって増殖が抑制された。臨床食道癌症例6例中4例がE_2によって増殖が抑制された。ホルモン依存性癌細胞のgene expression:E_2によって増殖が促進される MCF-7では、E_2投与によりG_2+M期の延長がみられ、PCNAやC-myc geneの発現が増強された。一方、E_2によって増殖が抑制されるKSE-1(食道癌株化細胞)では、E_2投与によって倍加時間が16時間から27時間に延長し、S期の短縮、G_1+G_0期、M期の延長が生じた。そして、PCNA、P53、C-myc geneの発現が抑制された。
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