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消化管運動からみたIleojejunal transpositionの意義ー消化管術後のintestinal adaptationとその対策について

研究課題

研究課題/領域番号 02670560
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東北大学

研究代表者

佐々木 巖  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (60125557)

研究分担者 高橋 道長  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60206852)
舟山 裕士  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50192315)
内藤 広郎  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90180223)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードIleoーjejunal transposition / 消化管運動 / enteroglucagon / ileal brake
研究概要

以前、われわれは、遠位回腸の一部を空腸へ間置移植するIleoーjejunal transposition(IJT)により血中enteroglucagonが対照犬に比して有意に上昇すると共に、腸絨毛の過形成が認められ、吸収能が増大している可能性について報告した。これらより、IJTにはintestinal adaptationを促進する作用が確認され、腸管切除後に消化吸収障害を呈している臨床例に対するIJTの応用が期待されている。今回、われわれはIJTが消化管運動に及ぼす影響を検討する目的で以下の実験を行った。
1.対象と方法:雑種成犬を対象とし、IJT群とコントロ-ル群を作成した。strain gauge force transducersを、両群共に小腸の8ヶ所の漿膜側に縫着した。術後の回復期間は約4週間とし、小腸運動を昼夜連続して測定した。
2.結果:コントロ-ル群では空腹期に空腹期伝播性強収縮波群がほぼ一定の間隔で出現していた。摂食とほぼ同時に小腸運動は一定のサイクルを持つ収縮へと変わった。IJT群についてはいまだ一定の傾向を見いだせない状態である。今後検討を重ねて行きたい。
3.考察:本来の小腸のsequenceを入れ換えると、術後3ー4週間目に強収縮波群は新しい小腸sequenceに従って伝播することが報告されている。今回の実験では術後の回復期間を4週間としたので、強収縮波群は新しい小腸のsequenceに沿って伝播することが予想される。回腸内に栄養素を注入すると胃・小腸運動が抑制される現象は“ileal brake"と呼ばれており、enteroglucagonがそのhumoral mediatorである可能性が示唆され始めている。今後は高濃度のenteroglucagonがileal brakeを引き起こすのかどうか、強収縮の伝播性にどう影響するのかを中心に検討を進めて行きたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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