研究課題/領域番号 |
02670585
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
山口 俊晴 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90111327)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 転移 / モノクローナル抗体 / 診断 / リンパ節 / 大腸癌 / モノクロ-ナル抗体 / 蛍光標識 / リンパ節転移 / 術中診断 |
研究概要 |
1.平成2年度の成果:おもに実験的検討が行われた。そして、ヌードマウスにヒト癌を移植しアイソトープ( ^<125>I)ラベルした抗体を投与し、in vivoで実際に癌組織のカウントが測定できることが明らかになった。ヌードマウスでヒト癌の転移モデルを作製し、リンパ節転移におけるカウントの測定が可能か検討したが、マウスでは転移巣が小さく、測定方法や測定器具についてさらに検討を要することが明らかになった。 2.平成3年度の成果:標識抗体を投与したのち、放射線のカウントにより実際に臨床例で大腸癌病巣の確認が可能か検討した。その結果、病巣がガンマ-カメラで体外より検出可能な事が示された。 3.平成4年度の成果:大腸癌患者に ^<131>I標識した抗体A7を投与したところ、投与例10例の内7例で癌病巣が体外より確認された。抗体をペプシン消化したA7のF(ab')_2分画を ^<131>I標識した方が、病巣への到達性の良好なことが確認された。また、リンパ節転移巣への標識抗体の到達性を、大腸癌患者で検討した。術中にガンマ-カウンターで検出を試みたが、検出器のウインドウが広いためバックグラウンドのカウントを拾い、実用にはほど遠いものであった。しかし、術前に ^<131>I標識抗体を投与された症例の切除標本のマクロオートラジヲグラフィーで、リンパ節転移巣でも癌病巣が黒く描出され、転移の無いリンパ節には抗体の到達が認められなかった事より、検出機器の精度の向上さえあれば、この様な方法でリンパ節転移の有無が術中にリアリタイムに判定できる可能性があると考えられた。蛍光標識抗体に関してはヌードマウス移植ヒト大腸癌で腫瘍到達性を検討したところ、腫瘍への到達が暗室では確認できる事が分かった。しかし、これを臨床的に応用するためには、イメージインテンシファイヤーなどの高感度の蛍光視認装置の開発が必要と考えられた。
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