研究課題/領域番号 |
02670596
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
田中 孝也 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70121952)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 肝再生 / 血小板 / 肝再生因子 / 血小板内部環境 / 血小板数 / 血小板増殖因子 |
研究概要 |
肝再生には肝再生因子が大きく関与しているとされていることより、今回、血小板数、血小板の内部環境を変化せしめて血小板由来の肝再生因子と肝再生との関係について検討した。すなわち、1)単に70%肝切除を施行した群。2)さらに、血小板数を減少せしめた群。3)さらに、血小板のエネルギーチャージを低下せしめた群。4)2)+3)群を作成し、肝重量再生率、蛋白合成率、細胞回転などについて検討した。[結果]肝重量再生率は肝切除時の残存肝および2日目までいずれの群でも有意差を認めなかったが、4日目以降になると2)+3)群は他群に比較して有意に再生率が低下していた。蛋白合成は4群とも24時間後に最も高値を示し、以後、低下し、4日目には前値に復する経過を示した。しかし、24時間後の2)+3)群では他群との間に有意差をもって蛋白合成の低下を示した。2、4日目の4群の蛋白合成には有意差を認めなかった。細胞回転の分析では2C以外に4Cを、さらにごく僅か8Cをも認めた。2Cでの細胞回転は G1期では1)群と2)群および3)群とに有意差を認めなかったが、4)群では他群に比しG1期の比率が有意に増加していた。S期にはいずれの群間にも有意差を認めなかった。G2+M期はG1期とは逆に4)群で低下していたが、有意差は認めなかった。4Cにおける細胞回転は2Cに比較するとS期、G2+M期が増加し、G1期が減少していた。しかし、細胞回転の動態は2Cと同様であり、4)群でのG1期の有意の増加、G2+M期間の有意の低下を認めた。次に肝再生には細胞間接触が重要とされていることより、水分制限を施行してより細胞間接触を高めた状態にて同様の検討を施行したが、非水分制限群との間には有意差を認めなかった。また数あるいは血小板のエネルギーチャージを高めた状態の検討をも施行したが、有意差を認めなかった。モデルの検討が必要と思われた。
|