• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

心室頻拍に於ける外科的標本の組織再構築の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670602
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

松永 康弘  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (70209584)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード心室性頻拍 / 立体再構築 / 三次元マッピング / リエントリ- / 遅延電位 / 心臓電気生理 / 心臓病理学
研究概要

心室性頻拍(VT)の本態を明らかにする目的で、実験梗塞犬とVT臨床例を対象に電気生理学的および病理学的検討を行った。実験モデルとして多分枝結紮法による心筋梗塞作成後3週間以上経過した梗塞犬を用い、プログラム刺激法でVTを誘発し、心表面マッピング、心筋内4層からなる三次元マッピングを作製した。さらにコンピュ-タ-を用いて作製した立体再構築像との対比を行った。また、人VT臨床例も同様に術中マッピングと立体再構築像を対比検討し以下の結論を得た。1,VT実験例、臨床例の責任心筋病変部の病理学的構造を可視化し得た。2,三次元マッピングにより梗塞犬における持続性VTのリエントリ-路を示した。心表面マッピンング上、心表面リエントリ-と考えられるVTの興奮伝播像が、実際は心筋全層にわたり8の字状に伝播するマクロリエントリ-を心表面で二次元的に観察した像であることが示された。3,持続性VTの誘発された梗予犬では洞調律時、VT時ともに遅延電位が検出され、洞調律時の遅延電位検出部位はVT時の最早期興奮部行と一致した。また、VT時の遅延電位検出部位はリエントリ-路終末の機能的ブロック部位に一致した。4,立体再構築像の検討では最早期興奮部位には線維化、脂肪変性のなかで残存心筋が縁状ないし島状に存在する構造が観察されこれらの残存心筋は心内膜側心筋層と連絡し、VT時のリエントリ-回路を形成した。5,VT時に遅延電位の検出された部位でも島状に心筋が残存し最早期興奮部位と類似構造であった。6,臨床VT例の立体再構築像では最早期興奮部位に接して変性心筋層が見られ、遅延電位が検出された。変性により伝導性の低下した心筋層がリエントリ-の成立に必要な伝導遅延部位を形成した。7,最早期興奮部位と遅延電位検出部位には構造的類似性がありVTの根治には両者の廃絶が必要である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松本 康: "心室性頻拍における病因部心筋の電気生理学的ならびに病理学的研究" 金沢大学十全医学会雑誌. 99. 1114-1134 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yasushi Matsumoto,Takuro Misaki,Yasuhiro Matsunaga,Makoto Tsubota,keiichi Mukai,Takashi Iwa: "THREEーDIMENSIONAL RECONSTRUCTION OF RESECTED SPECIMENS FROM PATIENTS WITH VENTRICULAR TACHYCARDIA" Japanese Circulation Journal. 54. 973-973 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 松本 康,岩 喬,三崎 拓郎,松永 康弘,坪田 誠: "心室性頻拍の電気生理および組織再構築に関する実験的研究ー3次元マッピング立体再構築法を用いてー" Japanese Circulation Journal. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi