研究分担者 |
東 健一郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手
不破 誠行 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90242734)
森 義雄 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (40220032)
広瀬 一 岐阜大学, 医学部, 教授 (20101272)
梅田 正五 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (40150726)
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研究概要 |
当初の研究目的はFontan手術術後に,cardiomyoplastyとして骨格筋を用い,そのポンプ効果で心機能の改善が得られるかを明かにすることであった。そのために平成2年度は単純超低体温下で雑種成犬を用いてFontan手術を施行した。しかしすべて手術中に死亡した。このため平成3年度は手術方法を改善し,また心蘇生時に種々の補助手段を試みたが,計画したような慢性犬を得ることは出来なかった。よってFontan手術術後のcardiomyoplastyを用いる方法に関する研究を変更することとした。 そこで骨格筋の機械的エネルギー源としてのポンプ能力を補助循環システムに応用すべく広背筋にて検討することに研究目的をを平成3年度半ばより変更した。 雑種成犬を用いて,その広背筋をクランク機構にて人工心臓と連結したモデルを作成した。そしてそのモデルを用い広背筋の収縮力で人工心臓を作動させ,どのように効率よくポンプ能力として左室あるいは右室の代用として応用できるか検討した。 雑種成犬を用い,その広背筋を下位助骨部で切除する。この広背筋の遠位端を可動性のある支柱に連結した。次にこの支柱をクランク機構にて人工心臓と連結し,広背筋の収縮で人工心臓が作動するようにした。トレーニングしない広背筋にて4時間1.0-1.4L/minの拍出量を得ることが出来た。この拍出量は80-100ml/min/kg,0.010-0.016watts/kgに相当する。この研究成果を平成4年度の第38回ASAIO(1992,May,Nashville,Tennessee,USA)にて発表した。
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