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胸腺上皮細胞(正常,免疫異常胸腺・胸腺腫)の血液幹細胞に及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670611
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山川 洋右  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40148284)

研究分担者 橋本 隆彦  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00080094)
正岡 昭  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10028326)
研究期間 (年度) 1990 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード胸腺上皮細胞培養 / 血液幹細胞 / 増殖能 / 分化 / 胸腺上皮細胞 / 分化誘導能
研究概要

胎生23週から58歳の,外科手術症例72例より得た胸腺を初代培養した胸腺ドナーを年齢により分類し,胎生期から2歳未満までを1群,2歳から10歳未満までを2群,10歳から20歳未満を3群,20歳以上を4群とした,胸腺上皮は,1・2群では2週終わり頃まではわずかに増殖するが,3・4群では1週を過ぎるとほとんど増殖しなかった.3・4群では5週までに,1・2群も6週頃までには上皮が脱落して,すべてfibroblastとなった.培養胸腺上皮細胞を倒立位相差顕微鏡で観察した.胸腺上皮細胞は,小さな胞体で集簇して敷石状に見えるタイプ1と,広がった胞体でばらばらに定着するタイプ2,および大きな胞体で緊密に接して増殖するタイプ3の3種類がみられた.ケラチンとビメンチンをDAB法とALP法で二重染色した.タイプ1では比較的濃く,タイプ3では比較的薄くケラチンが発色するものが多かった.タイプ2の細胞は,褐色のケラチン陽性のものと赤色のビメンチン陽性のものがみられた.胸腺上皮細胞の2次培養を行なった.胸腺上皮細胞は,初期に細胞数が著明に減少した.1・2群では,培養2日め頃から軽度増殖したが,3・4群では3-4日めになってはじめて増殖がみられた.しかしその程度は極めて軽微であった.骨髄単核細胞からCD4,CD8,CD3を発現している細胞を除去して,残ったCD4^-8^-3^-分画に培養上清を添加後4日間培養しフローサイトメトリーにて測定し,リンパ球系・赤血球系・顆粒球系・芽球系の各系列細胞の構成比率を検討した.リンパ球系では,4群はcontrolおよび1・2・3群より有意に減少した.顆粒球系ではcontrolよりやや減少し,芽球系ではあまり影響はみられなかった.リンパ球系細胞のCD4・CD8・CD3発現に及ぼす培養上清の影響を検討すると,CD4^-8^-3^+subsetは,1・2群ではcontrolに比して増加する傾向がみられた.CD4^+8^-3^+subsetは,1・2群ではcontrolより増加し,3・4群ではcontrolと差がなかった.

報告書

(4件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 近藤 知史: "胸腺移植に関する基礎的検討 培養胸腺上皮細胞のviabilityと培養上清の生物活性" 名古屋市立大学医学会雑誌. 43. 117-132 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 近藤 知史: "胸腺移植に関する基礎的検討 培養胸腺上皮細胞のviabilityと培養上清の生物活性" 名古屋市立大学医学会雑誌. 43. 117-132 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤 知史: "胸腺移植に関する基礎的検討 培養胸腺上皮細胞のviabilityと培養上清の生物活性" 名古屋市立大学医学会雑誌. 43. 117-132 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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