| 研究課題/領域番号 |
02670617
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| 研究種目 |
一般研究(C)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
胸部外科学
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| 研究機関 | 久留米大学 |
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研究代表者 |
藤田 博正 久留米大学, 医学部, 講師 (90156878)
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| 研究分担者 |
永松 佳憲 久留米大学, 医学部, 助手 (70198357)
小中 敏生 久留米大学, 医学部, 助手 (00195752)
島 一郎 久留米大学, 医学部, 助手 (60178928)
吉村 芳和 久留米大学, 医学部, 助手 (40182828)
山名 秀明 久留米大学, 医学部, 講師 (30140669)
兵藤 真 久留米大学, 医学部, 助手 (60199023)
西田 博 久留米大学, 医学部, 助手 (70198472)
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| 研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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| 研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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| 配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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| キーワード | 食道癌術後病態 / 頸胸腹三領域リンパ節郭清 / 気管支動脈 / 迷走神経肺枝 / 肺合併症 / 気管阻血 / 肺うつ血 / 肺内水分量 / 肺うっ血 / 換気 / 血流分布 / vasoparalysis / 頚胸腹三領域リンパ節郭清 / 血管外肺内水分量 |
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| 研究概要 |
食道癌拡大リンパ節郭清術後の呼吸不全は極めて重篤で、致命的となることも稀ではない。そこで、気管支動脈・迷走神経肺枝温存手術が肺合併症の防止に有用か否かを、実験的および臨床的に検討した。
1.犬の実験で、右気管支動脈の温存は頸部上縦隔拡大郭清に伴う気管の阻血を防止し、術後の気管血流の回復も速やかであった。
2.犬の実験で、右迷走神経肺枝の温存は食道切除・頸部上縦隔拡大郭清術の手術侵襲に伴う循環不全を軽減した。さらに、肺鬱血(肺動脈楔入圧の上昇)を防止し、肺内水分量の上昇・肺シャント率上昇による呼吸不全も軽減した。
3.食道癌三領域(拡大リンパ節)郭清術において、右気管支動脈・迷走神経肺枝温存手術は術後の呼吸・循環不全を軽減し、合併症による在院死亡率を低下させた。
食道癌の拡大郭清術では気管支動脈の切断・気管周囲の剥離によって、気管の血流が低下し、しばしば気管の阻血性変化(壊死、潰瘍、ビラン)が認められる。気管支動脈の温存は、気管の阻血を防止する。
同様に、この手術では肺や心臓の神経(迷走神経肺枝・心臓枝)が損傷を受け易く、また、肺のリンパ路も遮断されるため、手術侵襲に伴う大量の体液変動によって、循環不全や呼吸不全をきたすことが稀ではない。迷走神経肺枝(心臓枝も)の温存は、呼吸循環系の神経を介する代償機能を保つことによって、循環不全や呼吸不全を防止する。
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