研究課題/領域番号 |
02670621
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
兵頭 明夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40167606)
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研究分担者 |
能勢 忠男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10009699)
吉澤 卓 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00210667)
松村 明 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90241819)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 核磁気共鳴画像 / 脳虚血 / 実験モデル / ラット / ウサギ / 核磁気共鳴スペクトル / Gd-^<14>C-DTPA / 病理組織所見 / 小動物 / GdーDTPA / Gdー^<14>CーDTPA / TTC染色 |
研究概要 |
高解像度、高性能の動物用核磁気共鳴装置、BRUKER社製BIOSPEC BMT24/20(2.34Tesla)を用いることにより、小動物による脳虚血モデルにおける核磁気共鳴所見の経時的変化に関する基礎的研究を行なった。ウサギ脳虚血モデルを用いたMRIの経時的変化については、MRI上梗塞巣は、実際の臨床例でみられる如く、T_2強調画像およびガドリニウム強調画像において脳虚血後早期よりhighintensityの像としてとらえられた。また、TTC染色やHE染色と比較検討した結果でも、MRIは実際の梗塞巣の範囲をほぼ正確に再現したが、発症後超早期では病巣の範囲が過小評価される可能性も示唆された。ラット脳虚血モデルを用いたMRIの経時的変化については、技術的問題などのために、期間内には十分な結果を得る事が出来なかったGd-^<14>C-DTPAによるオートラジオグラフを用い、小動物による脳虚血モデルのMRI画像におけるGd-DTPAの増強効果に関する基礎的研究を行なったが、その結果、脳虚血作成後3時間から3週間のラット局所脳虚血モデルにおいて脳梗塞巣の部分にほば一致してGd-^<14>C-DTPAによるRIの集積が認められた。従って、MRIによる脳梗塞の診断においてGd-DTPAによる増強は有用であり、初期変化の同定においても十分に有用であることが示唆された小動物による脳虚血モデルにおける核磁気共鳴スペクトル所見を得、脳虚血後の無機燐の増加、ATPの減少という脳エネルギー代謝の障害をin vivoでとらえる事が出来たが、経時的変化の所見を継続的に得ることはまだ困難であり、今後の課題として残されている。脳虚血における病態解析や治療効果の判定において、動物実験は欠く事のできないものであり、非侵襲的に虚血脳の変化をとらえる事のできる核磁気共鳴法は非常に有用な手段となり得る、今回の我々の研究においても、小動物、特にウサギ局所脳虚血モデルにおいて、脳虚血後のMRI所見の経時的変化を同定する事が出来たが、今後さらに研究をすすめる予定である。
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