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髄腔内ACNUの薬物動態

研究課題

研究課題/領域番号 02670630
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関鳥取大学

研究代表者

堀 智勝  鳥取大学, 医学部, 教授 (60010443)

研究分担者 阿武 雄一  島取大学, 医学部, 助手 (10168049)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードACNU / Meningeal Dissemination / Intrathe cal Inj. / HPLC / Autoradio graply. / VentriwlsーLumbar Perfusin
研究概要

近年悪性脳腫瘍の髄膜播種例が増加しておりその治療対策が問題となっている。我々はヒト髄腔内にニトロソウレアの一種であるニムスチン(ACNU)を注入する事が髄膜播種例に有効であるためには,各種の髄腔内投与法を動物実験を用いて検討し,最も豊富に脳室,脳槽,脊髄くも膜下腔にACNUが分布する投与法をHPLCによる髄液内ACNUの定量と,Autoradiographyによる ^<14>CーエチレンーACNUの各種投与法による分析を加え有益な知験を得た。I)HPLCによる分析:ACNUをラクテックGにて溶解し5mgの溶液を作製し,全ての実験を5mg/bodyの投与量として検討した。a)脳室内bolus注入法b)大槽内bolus注入法c)腰部髄腔内bolus注入法d)脳室一腰部灌流法,e)視交叉槽〜腰部灌流法の5つの投与法をおこない,大槽および腰部の髄液を採取し髄液内ACNU濃度を計測し経時的にACNUの変動を分析した。II) ^<14>CーエチレンーACNUを10μCi/kgの用量で前記b)c)d)e)の投与実験をおこない,脳と脊髄を一塊として一定時間後に摘出し,50μの連続切片を作製し,X線フイルムあるいはイナ-ジングプレ-ト方式にて各関心領域の放射活性を克明に検討した。結果〉前記a)では大槽はともかく,腰部髄液内ACNU濃度は5μg/ml以下であった。b)では大槽はもちろん腰部まで充分に薬剤濃度が上昇していた。我々が別の実験でUー373MGグリオ-マ細胞系を用いてACNU有効条件を検討したところ,10μg/ml以上の濃度で30分以上培養すると90%以上の細胞増殖抑制効果がみられており,腰部では充分この条件をみたしていた。しかし大槽内が高濃度すぎる(初期)ことと,脳室内に殆んど薬剤が移行しない事が欠点である。c)では大槽内ですでに薬剤到達が殆んどない。d)では腰部にて20μg/ml以上の濃度が30分以上にわたってみられ最も良い薬剤分布を示した。これらはAutoradiogramで確認されている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀 智勝: "ACNUの髄腔内動態ーHPLCおよびAutoradiographyによる分析" 脳と神経.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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