研究課題/領域番号 |
02670635
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
間部 英雄 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (20093073)
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研究分担者 |
金井 秀樹 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90185893)
永井 肇 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00023747)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 虚血性神経細胞障害 / 熱ショック蛋白質 / 熱負荷 / 虚血耐性 / Rat |
研究概要 |
1.ラットを恒温槽に入れ、直腸温を42ー43℃に15分間保ち、熱負荷を加えたラットの海馬では、熱負荷の90分後、8時間後および24時間後にimmunoblotting(Western blotting)で熱ショック蛋白質(heat shock protein 70,HSP 70)の発現が認められた。 2.4ーvessel occlusionにより脳虚血を作製したラットの海馬ではimmunoblottingおよびimmunohistochemistryにより観察すると、8分間の虚血・血流再開・24時間後では、HSP70の発現が認められたが、15分間・虚血の血流再開24時間後ではHSP70の発現は認められなかった。8分虚血で血流再開7日後で組織学的に、虚血性神経細胞障害は認められなかった。15分虚血で血流再開7日後には虚血性神経細胞障害が認められた。この結果から、HSP70は神経細胞障害の指標となり得ることが示唆された。 3.熱負荷8および2時間後、8分間の脳虚血・血流再開24時間後に、4ーvessel occlusionによる15分間の脳虚血を加え、血流再開7日後の病理組織変化を15分間の虚血のみの群と化較検討した。熱負荷8時間後および24時間後に15分間の脳虚血を加えた群および8分虚血・血流再開24時間後に15分間の虚血を加えた群では無処置で15分間の虚血を加えた群に比べて、血流再開7日後の虚血性神経細胞障害は軽度であった。短時間虚血の方が熱負荷よりもその後の脳虚血に対して保護効果が大きかった。熱負荷に比べて、短時間虚血の方が、HSP70の発現は強く、HSP70の発現と虚血耐性との間の相関が示唆された。
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