研究課題/領域番号 |
02670641
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
片岡 和夫 近畿大学, 医学部, 講師 (10221178)
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研究分担者 |
井奥 匡彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80088541)
黒田 良太郎 近畿大学, 医学部, 助教授 (10161803)
朝井 俊治 近畿大学, 医学部, 助手 (20248008)
徳野 達也 近畿大学, 医学部, 助手 (00248006)
中谷 二郎 近畿大学, 医学部, 講師 (70164217)
佐藤 雅春 近畿大学, 医学部, 講師 (90162479)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Cerebral hemorrhage / Subcortical Infarction / Cholinergic pathway / Acetylcholinesterase / Nucleus Basalis Meynert / Neuronal fiber / Subcortical infarction / 脳出血 / 脳梗塞 / 神経機能の回復 |
研究概要 |
目的:大脳基底核部出血、大脳皮質下梗塞などの皮質下脳卒中によりさまざまな神経線維が障害を受ける。その結果、病変部から離れた部位にまで影響がおよび神経回路網障害ともいえる病態が出現すると考えられる。その中でもCholinergic systemに注目しその変化について実験的に検討した。 方法:実験モデルはラットMCA閉塞による皮質下梗塞モデルおよび脳内microballoon挿入によるmasslesionモデルを用いた。Cholinergic system についてはAChE染色、各種抗体を用いた免疫組織化学染色法等により検討した。また神経機能の変化については【^<14>C】2-deoxyglucose autoradiographyを用いて検討した。autoradiographyの際、顔面刺激を行ないsomatosensory circuitのactivationの変化について検討した。 結果:コンピューター画像解析装置にて定量的にAChE陽性神経線維の変化を検討した。shamcontrolではfrontal cortex lmm^3あたり10.6mのAChE陽性神経線維を認める。大脳皮質下損傷後1週間では2.2mに減少するが、3ヶ月後では3.3mと回復の傾向を示す。12ヶ月後では3.2mと3ヶ月後をほぼ同じでさらに回復は認めないことが明かとなった。顔面刺激施行中のautoradiographyでは刺激によりactivateされる大脳皮質の領域を定量的に検討すると、lesion作成後1週間ではcontrolに比べいちじるしく減少するものの、3ヶ月後ではcortical activationの改善を認めた。また、各種免疫組織化学染色により皮質下病変であっても大脳皮質に脳浮腫やグリアなどの組織反応を生じていた。 コメント:今回の研究では皮質下脳卒中の病態を形態学的、および神経機能の面で急性期から慢性期へと経時的に検討した。
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