研究課題/領域番号 |
02670648
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
落合 直之 東京大学, 医学部(病), 講師 (30134563)
|
研究分担者 |
中川 種史 東京大学, 医学部(病), 助手 (50217676)
長野 昭 東京大学, 医学部(病), 助教授 (30111537)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 神経断端 / ニューロフィラメント / 金コロイド / 術中診断 / 末梢神経 / モノクロ-ナル抗体 / ニュ-ロフィラメント / NF(ニュ-ロフィメント) |
研究概要 |
昨年度は抗ニューロフィラメント(以下NF)モノクローナル抗体で感作した金コロイドを、神経断端を合成膜面に圧着したスポットに反応させ、そこに含まれるNFの有無を観察することによる評価法を考察し基礎実験を行なった。この方法は簡便で特別な装置を必要とせず、一般病院でも行ない得る手法であるが、応用を進めると検査の繰返しや他の方法での定量ができないこと、小さい直径の神経を圧着することは容易ではないことなどの問題があった。 本年度は、圧着するかわりに、薄く採取した断端を簡便にホモジネートし、合成膜に滴下するようにしたところ、神経断端を圧着する方法に比べて手順は増えるものの、特異性、安定性良好に、神経断端を評価することが出来た。 方法は採取した神経断端を乳鉢中で液体窒素を用いて冷凍し、乳棒を用いて粉砕する。そこに尿素、還元剤を含有した抽出用の液を適量添加、混合することによって試料のホモジネート液を作成する。これをニトロセルロース膜上に滴下してドライヤーで乾燥させた後、600倍希釈抗NF抗体で感作した金コロイドを反応させる。 以上の手法の有用性を成熟家・兎の坐骨神経において作成した神経切断挫滅モデル6羽を用いて検討し、さらにELISAによるNFの定量との比較を行った。 結果は、(1)健常な神経は、濃いピンク色に染色されたのに対して、神経切断後、8週の完全変性神経ではほとんど染色性はなかった。(2)神経を圧挫して作成した部分変性神経に於いては、淡いピンクに染色された。(3)ELISAによるNFの定量とはかなり対応した。 以上、本手法により、当初の目的をほぼ達成することが出来た。
|