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腰椎変性辷り発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02670657
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関山口大学

研究代表者

小田 裕胤  山口大学, 医学部, 助教授 (80091172)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード腰椎変性辷り症 / 椎弓角 / 椎間関節 / 有限要素法
研究概要

腰椎変性辷り症の発生に関し、後方要素である椎間関節の形態、椎弓角、椎間関節裂隙角の三因子が深く関与していることが、既に長期自然経過より推測された。そこで今年度は、まずこの三因子が相互にどの程度変性辷り発現に関与しているかを多変量解析を用い分析した。その結果は(1)三因子の中では椎弓角が偏相関係数0.622と最も大きく、category scoreも110°以上が、1.599と著しく上昇していた。(2)椎間関節の形態は偏相関係数0.354で椎弓角につぎ、型別のcategory scoreはW型、0.712、M型0.243で、いずれもX型ー0.262より有意に高値を示した。(3)椎間関節裂隙角は三因子中最も低いが、偏相関係数0.201と発生因子としては有意に大きい。category scoreも105°以上が0.474と明らかに高値を示した。以上より、変性辷り発現に、椎弓角110°以上、椎間関節の形態がW型、M型であること、椎間関節裂隙角105°以上の各因子の重み値が明らかに高いことが多変量解析においても証明された。
ついで、この形態的特徴が力学的にいかなる影響を与えるかを三次元有限要素法を従って、腰椎の有限要素モデルを作成し、画像解析機により計算処理を行い、腰椎各構成要素内の応力分布と変形挙動を解析する。プログラミング言語として、大型コンピュ-タ-との互換性を有するFortranを使用した。現在このFortranによるプログラムの作成と解析対象の要素分割を行っている。さらにこのプログラムと平行してバネを使用した簡易モデルを作成し、有限要素解析によってプログラムの確認、修正を加え、これにより、腰椎の後方要素である椎弓角、椎間関節の形態、椎間関節裂隙角のそれぞれの形態的変化を加えながら、各要素の違いによる応力、変形挙動分布の解析を行い、腰椎変性辷り発現を三次元的に解析しつつある。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小田 裕胤: "腰椎変性辷りの発現に関する諸因子の重み(多変量解析を用いて)" 日本整形外科学会雑誌. 65. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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