研究課題/領域番号 |
02670724
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
松島 正浩 東邦大学, 医学部, 教授 (90057612)
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研究分担者 |
杉崎 哲朗 東邦大学, 医学部, 助手 (30129481)
柳下 次雄 東邦大学, 医学部, 助手 (90110957)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 精巣 / 造精機能 / 腎臓 / 小人症マウス / DNA / RNA / ポリアミン / RNA |
研究概要 |
1)精巣の形態的研究 3種類のマウス(dw/dw,lit/lit,hyt/hyt)のすべてにおいて、それぞれの対照群と比較して精巣重量、spermatogonia数、spermaocyte数、spermatid数、sperm数の全てを合計した造精細胞数は著名に減少していることを認めた。造精過程の各段階で、dw/dw群ではspermatid、lit/lit群ではsperm、hyt/hyt群においてはspermatidとspermの細胞数の低下が著明であった。だが3種類の精巣内の精細管数には変化が認められなかった。 dw/dw群、lit/lit群、hyt/hyt群での総造精細胞の低下はdw/dw群にはGH+T_4を投与する早期回復実験で改善を認めた。 2)精巣の生化学的研究 3種類のマウス全てにおいて、それぞれの対照群に比して精巣・湿重量当りの蛋白質量に有意差は認めなかった。dw/dw群とhyt/hyt群において、それぞれの対照群に比してTotalDNA量、TotalRNA量が有意に減少していた。dw/dw群とhyt/hyt群においてそれぞれの対照群に比してポリアミン量が有意に増加していることを認めた。lit/lit群においては、それらの変動が少なかった。 3)腎臓の形態的研究 dw/dw群は正常対照群に比べ一個当りの腎重量、皮質の厚み、髄質の厚みはそれぞれ著明に減少し、単位面積当りの糸球体数は正常対照群に比べ著明に増加していた。T_4単独治療と、GHとT_4の併用療法にて腎重量、皮質の厚み、髄質の厚みにはそれぞれ未治療群に比して有意の差をもって回復が認められた。単位面積当りの糸球体数も有意に回復した。dw/dw群の腎発達に及ぼす影響はGHよりT_4の方がより効果的であることが推測された。 4)GHとT_4が精巣の造精機能と腎発達に関与していることが明らかになっが、現時点では甲状腺ホルモンの欠損が精巣と腎臓の発育に重要な役割を果していることが推測された。
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