研究課題/領域番号 |
02670728
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
千石 一雄 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (30163124)
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研究分担者 |
玉手 健一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90207233)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 染色体分析 / 凍結保存 / 割球分離 / 染色体 |
研究概要 |
初期胚の割球分離後の発育能、分離した単一割球の生存性及び染色体正常性、さらに単一割球の凍結保存の確立を目指し基礎的研究を行なった。 1.マウス4細胞、8細胞胚の割球分離法として、extrusion法が最も高い成功率を示し、Biopsy施行時10%の胚に細胞障害を認めたが、4細胞では割球分離後の親胚の胞胚への発育率は75%、8細胞では78.3%とcontrol群(80%)と差のない結果を示した。また、割球分離胚のrecipientへの移植実験による着床率は4細胞24.0%、8細胞34.8%と対象群の50%に比較し低値であった。一方、単一割球の60%以上にinvitroで少なくとも一回以上の分割を認めた。割球の染色体作成率ははコルセミド処理時間を16時間程度に延長することにより4細胞では27.3%、8細胞では52.2%にMetaphase像が得られたが、培養時の細胞変性、標本作成時のlossが20〜30%に及んだ。 3.割球分離後の親胚の凍結保存は1.5M DMSO+0.25Msucroseを耐凍剤とした5-step希釈法では凍結融解後胞胚への発育は30%に認められた。単一割球の凍結保存は検討した上記凍結法では融解後すべての細胞が変性を示し、従って割球凍結後の染色体分析の成功には至っていない。 4.単一割球の凍結保存の確立を目的として活性酸素の消去酵素であるSuperoxide Dismutase(SOD)、及び生理活性リン脂質である血小板活性化因子(PAF)に着目し基礎的検討を行なった。その結果、卵子生存性にはSODなどの抗酸化酵素が重要な関連性を有し、またPAFが排卵機構、精子受精能、胚発育に促進的に関与することが明らかとなり、この系を破壊することのない凍結法の確立の必要性を明かとした。
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