研究課題/領域番号 |
02670784
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 養三 (1991) 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
矢ケ崎 克哉 (1990) 名古屋大学, 医学部, 講師 (70174480)
|
研究分担者 |
堀口 正之 名古屋大学, 医学部, 助手 (70209295)
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 自動視野計 / 杆体系閾値 / 錐体系閾値 / 網膜ディストロフィ / 裂孔原性網膜剥離 / foveal cone densitometry / 参照光 / 錐体視物質 / 杵体系閾値 / 暗順応・明順応静的視野 / 網膜色素変性症 / 錐体ディストロフィ- |
研究概要 |
暗順応下でも明順応下でも正確に応範囲の静的視野測定ができる様に赤外線TVモニタ-による固視観察システム,単色光刺激システムなどを組み込み市販の投影式の中型自動視野計を改造した。これを用いた正常者の結果からは杆体系及び錐体系感度分布の特徴を示すプロクアイルが得られた。さらに杆体系及び錐体系の特徴的な感度分布がほぼ全視野にわたって測定可能であった。網膜色素変性症ではtwoーcolor perimetryにより2つのsubtypeに分類することに成功し患者のカウンセリングに対し極めて有用であった。錐体デイストロフィでは電気生理学的には検出できなかった杆体系の機能障害が検出され錐体デイストロフィの診断に有用であった。 裂孔原性網膜剥離の復位眼を検討した。その結果剥離網膜では鋭敏に杆体系感度の低下が示され術前の機能低下の評価に有用であった。復位後の感度回復は術後1ケ月までは急速であったが、以後は緩徐であり、3ヶ月までは杆体系の感度の回復の方が遅った。術後の感度回復は患者の年齢剥離の高さ,範囲とは相関しなかった。剥離の持続期間が長ければ錐体系の感度回復は悪い傾向を示した。黄斑部剥離を伴う場合,黄斑部の錐体系感度は術後早期にほとんど正常に回復するが視力はその時点では正常に回復していないことがあった。その場合、foveal cone densitometryの結果からは錐体視細胞外筋の機能低下が示唆された。 上記の研究に加え、foveal cone densitometryの測定法をさらに改良した。すなわち従来本法における測定誤差の原因として大きく関与していた測定中の眼の動きや光源の変動による影響に対して参照光の適切な利用によってこれらの影響をほぼ完全に除外することが出来るよう改良した。これを正常者や病眼の錐体視物質の再生特性測定に用いて高精度の測定が可能となった。
|