研究課題/領域番号 |
02670803
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 (1991-1992) 大阪大学 (1990) |
研究代表者 |
杉本 朋貞 岡山大学, 歯学部, 教授 (50135729)
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研究分担者 |
山合 友一朗 岡山大学, 歯学部, 助手 (00158057)
市川 博之 岡山大学, 歯学部, 助教授 (20193435)
重永 凱男 (重永 吉男) 大阪大学, 歯学部, 教授 (90028770)
井上 勝博 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (70018422)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 歯髄 / 歯根膜 / 1次ニューロン / 三叉神経 / 吻側亜核 / シナプス / シナプス小胞 / 微細構造 / 角膜 / 1次ニュ-ロン / 三叉神経主知覚核 / 尾側亜核 / 三叉神経知覚核 / 炭酸脱水酵素 / 組織化学 / 電顕 |
研究概要 |
下顎切歯あるいは、臼歯歯髄にトレーサーを注入し、逆行性輸送によって1次求心ニューロンの細胞体を、また越シナプス性輸送によって中枢内終末を標識し、細胞体の大きさの分析、Nisslパターンの分析、炭酸脱水酵素(CA)の組織化学及び軸索の中枢内投射の分析によりラットの歯髄を支配する三叉神経1次求心ニューロンの特性を検討した。その結果 1)これらのニューロンが大型で、後根神経節内のA型の大型明調細胞に特有のNisslパターンを示す; 2)その細胞体の30%が炭酸脱水酸素(CA)活性を示す; 3)その軸索中枢枝が主として三叉神経知覚核群の吻側部、特に吻側亜核と極間亜核のレベルの脊内側核へ投射することがわかった。さらにラットの下顎切歯あるいは臼歯歯髄内の神経線維に対して酵素組織化学染色を施したところ、炭酸脱水酵素(CA)の活性を示す歯髄内の軸索は、無髄(切歯)あるいは小型有髄(臼歯)であった。しかし、下顎神経内には無髄や小型有髄で酵素活性を示す線維が見られなかったことから、それらは大型有髄の軸索伝導部を持つニューロンの終末部の形態であろうと推測された。また、ネコの三叉神経1次求心ニューロンの吻側亜核内の終末形態を細胞内電位記録法と細胞内HRP注入法を組み合わせて分析したところ、歯髄支配の1次求心ニューロンと口唇粘膜皮膚移行部や歯根膜の低閾値機械受容ニューロンのものとのあいだに大きな差異がなく、歯髄支配のものに小型1次求心ニューロンの脊髄後角表層での終末に類似した特徴は見られなかった。
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