• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

性ホルモンが骨組織に及ぼす影響に関する形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670805
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 敏男  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30107776)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードエストロジェン / アンドロジェン / 骨髄骨 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 骨形成 / 骨吸収 / ウズラ / 骨組織
研究概要

性ホルモン特にエストロジェン、アンドロジェンが骨形成に及ぼす影響、さらにそれらの欠乏が骨吸収に及ぼす影響をエストロジェン、アンドロジェンに依存して形成される鳥類の骨髄骨をモデルとして形態学的に検索した。実験動物には産卵ウズラ、雄ウズラおよび去勢雄ウズラを用いた。雄ウズラあるいは去勢雄ウズラを用いてエストロジェンあるいはアンドロジェンの骨形成に対する影響を観察すると、エストロジェンアンドロジェン投与は共に骨内膜細胞から骨芽細胞への分化、増殖を誘導し、骨形成を来たした。また、これらの性ホルモンは単独では骨形成起こらず、骨形成には両ホルモンが必須であった。骨髄骨形成後、一方のホルモン投与を中止すると活発な破骨細胞が出現し骨髄骨は吸収された。しかしながら、その吸収に対する効果はエストロジェン欠乏の方がアンドロジェン欠乏より大きかった。産卵ウズラを用いて、抗エストロジェン剤タモキシフエン(TAX)、抗アンドロジェン剤シプロテロン(CPA)の骨構成細胞に対する影響を観察すると、両者はそれぞれ単独で破骨細胞の活性を抑制することが示された。これは産卵周期内における骨吸収、骨形成からなる骨代謝が阻害された結果、破骨細胞が休止状態を示したものと考えられるがその機序については判然としかなった。エストロジェンが骨形成と維持に重要であることが明瞭であるので骨髄骨におけるエストロジェンの標的細胞を免疫細胞化学的に調べた。その結果骨芽細胞に陽性反応が認められ、骨芽細胞はエストロジェンの直接作用を受けることが明らかとなった。一方、陰性の骨芽細胞も認められたが、陽性細胞と陰性細胞の機能的意義についてはさらに検索を要するものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 山本 敏男: "抗エストロジェン剤がウズラ骨髄骨の破骨細胞に及ぼす影響" 解剖誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本 敏男: "The effect of tamoxifen on the medullary bone of laying Japanese quail" J.Bone and Miner.Metab.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本 敏男: "抗アンドロジェン剤(cyproterone acetate)が産卵ウズラ骨髄骨に及ぼす影響" 歯基礎誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, T. et al.: "The effect of anti-estrogen on the medullary bone osteoclast of laying japanese quail." 97th Annual meeting of Japanese Association of Anatomists. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, T. et al.: "The effect of tamoxifen on the medullary bone formation and resorption in laying Japanese quail."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, T. et al.: "The effect of anti-androgen, cyproterone acetate, for medullary bone cells in laying Japanese quail."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本 敏男: "抗エストロジェン剤(cyproterone acetate)が産卵ウズラ骨髄骨に及ぼす影響" 歯基礎誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 山本 敏男: "Effect of tamoxifen adimnistration in medullary bone of laying Japanese quail" J.Bone and Miner.Metab.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 山本 敏男: "抗エストロジェン剤がウズラ骨髄骨の破骨細胞に及ぼす影響" 解剖誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi