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歯痛を伝達する感覚神経に関わる内因性疼痛抑制物質を含有するニュ-ロンの神経機構ー実験的歯髄炎を用いた研究ー

研究課題

研究課題/領域番号 02670807
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関広島大学

研究代表者

松島 龍太郎  広島大学, 歯学部, 教授 (70034155)

研究分担者 里田 隆博  広島大学, 歯学部, 助手 (80170801)
高橋 理  広島大学, 歯学部, 講師 (70163243)
田代 隆  広島大学, 歯学部, 助教授 (60109650)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード三叉神経脊髄路核 / 侵害刺激 / CGRP / 三又神経脊髄路核 / CGRD
研究概要

カルシトニン遺伝子関連ペプタイド(CGRP)とP物質はともに感覚神経の中でも特に侵害刺激(痛覚刺激)の伝達物質として働くことが考えられている。脳幹部の三叉神経脊髄路核内における両物質の分布と共存関係について検索した。この結果、CGRP陽性線維は三叉神経感覚核群の全亜核に分布しており、三叉神経主感覚核ではその背側亜核に背外側部と腹側亜核の内側縁に、三叉神経脊髄路核の吻側亜核ではその背内側部と内側部に、同中間亜核では腹内側縁と外側縁に、そして同尾側亜核では第I層、第IIo層そして第V層に分布した。これらCGRP陽性線維は大部分がP物質を共有していた。一方、三叉神経節ではCGRP陽性細胞の大部分は小型ないし中型の円形ニュ-ロンであり、P物質を含有するニュ-ロンは他の細胞に比較して小型であった。三叉神経根を切断した実験例では、同側の三叉神経感覚核群においてCGPR陽性線維のほとんどが消失した。
以上の結果より、三叉神経系のCGPR陽性線維の大部分は三叉神経節由来の一次求心線維であり、P物質をも含有することが明らかとなった。すなわち、小型神経節細胞に由来する痛覚伝達線維である。
一方、実験動物の一側の歯髄に炎症を起こさせた場合、同側の三叉神経脊髄路核の尾側亜核にオピオイド(ダイノルフィン)含有ニュ-ロンが増加した。これらの細胞はCGRP陽性の神経終末と接触している事実が観察された。したがって、口腔領域に発した痛覚情報は、三叉神経節の小型細胞を経由して三叉神経脊髄路核尾側亜核に投射され、上位脳あるいは局所に投射するニュ-ロンに直接に伝達されることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Tashiro,O.Takahashi,T.Satoda,R.Matsushima,M.Uemura-Sumi,N.Mizuno: "Distribution of axons showing calcitonin gene-related peptide and/or substance P-like immunoreactivity in the sensory trigeminal nuclei of the cat." Neuroscience Research. 11. 119-133 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Tashiro, O. Takahashi, T. Satoda, R. Matsushima, M. Uemura-Sumi and N. Mizuno: "Distruibution of axons showing calcitonin gene-related peptide-and/or substance P-like immunoreactivity in the sensory trigemninal nuclei of the cat." Neuroscience Research. 11. 119-133 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Tashiro,O.Takahashi,T.Satoda,R.Matsushima,M.Uemuraーsumi,N.Mizuno: "Distribution of axons showing Calcitonin generelated peptideーand/or substance Pーlike immunoreactivity in the sensory trigemianl nucleis of the cat." Neuroscience Research. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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