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歯胚の器官培養ならびに脾臓内移植実験による歯胚の分化と石灰化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670810
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

名和 橙黄雄  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (50020748)

研究分担者 永野 弘之  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (70218014)
藤原 尚樹  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20190100)
石関 清人  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50057775)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード歯胚の培養 / 歯胚の石灰化 / 無血清培養
研究概要

1.歯胚の器官培養による実験:胎生18日マウス臼歯歯胚を完全合成培養液で器官培養して石灰化を観察すると同時に、培養液にsodiumーβーglycerophosphate(NaーβーGP)を添加してNaーβーGPの石灰化に及ぼす影響について検討した。その結果、無血清完全合成培養液による象牙質の石灰化は培養4日目に出現し、培養6日目になると石灰化の拡大が認められた。エナメル質の石灰化は培養6日目に出現し、培養8日目に石灰化の拡大が見られた。一方、培養液に1mM,5mM,10mMのNaーβーGPを添加して培養すると歯胚石灰化の著しい促進作用が認められた。象牙質の石灰化は培養2日目に、エナメル質では培養4日間目に出現し、培養6日には層状の象牙質とエナメル質の著明な石灰化が認められた。この作用は低濃度のNaーβーGPにおいても同様に認められた。
これらの結果から、従来無血清合成培養液では歯胚の石灰化は困難であるとされてきたが、我々の考察した器官培養法ではきわめて短期間で石灰化の生じることが確認された。またこの石灰化の促進には、有機燐の存在が有効であることが確認され、歯胚石灰化に対する調節因子の検索の一つのモデルが完成された。
2.脾臓内移植メッケル軟骨の石灰化について:マウス下顎骨のメッケル軟骨は発生途上で、下顎骨を誘導しながら消失する運命にあることが知られている。胎生18日メッケル軟骨を脾臓内に移植して軟骨細胞の運命について検索した。その結果、本来消失する運命にあるメッケル軟骨は脾臓内に生着し、移植日数の増加とともに軟骨内骨化が出現してきた。さらに血管の侵入にともなって石灰化基質の吸収が生じ、同時に多数の骨芽細胞の出現が見られた。これらの結果から、軟骨細胞の石灰化には何らかの血清因子の存在が示唆される。脾臓内移植のメッケル軟骨の実験系は石灰化メカニズム解明の有力なモデルとなり得る。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kiyoto Ishizeki,et al.: "Endochondral calcification by hypertrophic chondrocytes in the Meckel's cartilage grafted into the isogenic mouse spleen" Arch.Histol.Cytol.53. 187-192 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoto Ishizek,et al.: "Endochondral calcification by hypertrophic chondrocytes in the Meckel's cartilage grafted into the isogenic mouse spleen" Arch.Histol.Cytol.53. 187-192 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Naoki Fujiwara,et al.: "Shortーterm mineralization of dentin and enamel in the mouse embryonic molars cultured in serumーfree,chemically defined" Arch.Histol.Cytol.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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