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歯髄細胞のDNA分析に関する基礎的歯科法医学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670817
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

山本 勝一  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30084726)

研究分担者 大谷 進  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60104478)
見明 清  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (30085691)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードDNA指紋法 / 親子鑑定 / Y染色体 / 歯髄細胞 / PCR法 / 男女識別 / 電気泳動 / 個人識別
研究概要

近年法医学領域においては、末梢白血球からDNAの抽出によって高い確率で個人識別の可能性を明らかにしている。今回我々は、歯科法医学的立場から歯牙の歯髄細胞を用いて、そのDNA抽出に成功したのでさらに歯牙による親子鑑定および男女識別への応用を試み、次の結果をえた。
1.親子鑑定 ヒト遺伝子中のイントロンに存在し、高度に多型性を示す縦列反復配列を検出する「DNA指紋法」と呼ばれる分析法を用いると、検出されるバンドがメンデルの法則に従って親から子へ正確に遺伝するため親子鑑定に応用できることが知られている。そこで、我々は、まず子供の拔去歯牙の歯髄細胞におけるDNA分析を行い、さらにその両親の血液中の白血球からDNAを抽出し、両者の比較検討を行ったところ、確実な親子関係の存在することが確認された。
2.男女識別(1)Y染色体検出法
Y染色体の反復配列は、ある種の制限酵素では切断されず、電気泳動を行うと、特有のバンドとして検出されることが知られている。そこで、男性の歯髄細胞から得られたDNAを制限酵素HaeIIIで切断し、アガロ-スゲル電気泳動を施行したところ、3.4kb付近にバンドが認められ、男女識別が可能であった。(2)Y染色体特定部位の増幅による検出法 Y染色体中の特徴的塩基配列をDNAの酵素増幅法(PCR法)により増幅レゲル電気泳動を行うと、特有のバンドとして検出される。我々は男性歯髄細胞から得られたDNAを、発注合成したプライマ-を用いて増幅し、電気泳動を施行すると、154bp付近にバンドの発現が認められた。このPCR法は微量のDNAでも判定可能であるため、歯科法医学実務における検査としては極めて有用であるが、外来DNAの混在などがあり、問題点も存在するため、さらに検討中である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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