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三叉神経ー中脳系における顔面・口腔領域の体性感覚情報処理過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02670823
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北大学

研究代表者

林 治秀  東北大学, 歯学部, 教授 (90107293)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード三叉神経感覚核 / 中脳 / 痛覚 / 歯髄感覚 / 体性感覚 / 皮膚感覚 / 延髄網様体 / 感覚ニュ-ロン
研究概要

〔目的〕最近、対側または同側の中脳、特に、結合腕周囲核、楔状核、中心灰白質外側部を含む領域(中脳parabrachial area PBA)へ脊髄後角および三叉神経感覚核ニュ-ロンが強く投射していることがわかり、この領域の痛覚に関する役割が強調されている。本研究は、PBAから顔面・口腔領域の機械刺激に反応するニュ-ロンの記録い,さらにPBAへ投射する延髄網様体体性感覚ニュ-ロンを見いだすことを目的とした。
〔実験方法〕αークロラロ-スで麻酔したネコの小脳を除去し、ガラスまたはタングステン微小電極をPBAや網様体へ刺入した。そして身体,顔面・口腔への、ピンセットによる侵害刺激、非侵害機械刺激、または熱刺激や歯髄刺激に反応するニュ-ロンを捜した。
〔結果〕上記の刺激に反応する約120個のニュ-ロンをPBA領域から記録した。それらの大部分はピンチのみ、又は侵害熱刺激に反応するニュ-ロンであった。また小数であるが、軽い触・圧刺激にのみ反応するもの、侵害、非侵害両刺激に反応するもの、自発放電が侵害刺激によって抑制されるものも見出された。多数が歯髄入力を受け,受容野は非常に大きいものが多かった。さらに脊髄後角や三叉神経感覚核とPBAの間に存在する50個の中継ニュ-ロンを延髄網様体から見出した。これらはPBAニュ-ロンと似ていたが受容野は小さかった。
これらの結果は、PBA伝導系の痛覚に関する大きな役割を示唆するとともに,体性感覚情報は直接または関接的にPBAへ入力することを示す。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Hayashi,T.Tabata: "Pulpal and cutanedus inputs to somatosensory neurons parabrachial area of the cat" Brain Research. 511. 177-179 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hayashi,T.Tabata: "Distribution of trigeminal sensory nucleus neurons projecting to the mesenchalic parabrachial area of the cat" Nouroscience Letters. 122. 75-78 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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