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S.mutansホスホトランスフェラーゼscrEII転写レベルの調節機溝の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02670839
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

佐藤 裕  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (70085827)

研究期間 (年度) 1990 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードS.mutans / PTS Enzyme II / 糖輸送 / フルクトキナーゼ / 遺伝子発現 / 分子生物学 / PTS / EnzymeII / PTS EnzymeII
研究概要

S.mutansの蔗糖輸送系の一つであるホスホエノールピルビン酸依存ホスホトランフェラーゼ系(PTS)蔗糖エンザイムIIの遺伝子(scrA)発現調節機構解明のため、scrA遺伝子周辺に存在するであろうその調節遺伝子の検索を行なってきた。前年度までの研究で、これらの領域に三つの比較的小さな遺伝子の存在が明らかになっており、それら遺伝子の失活変異株の構築から、それらが調節遺伝子であるか否かを調べてきた。ところが、それらのうち、scrA遺伝子のすぐ下流の存在する遺伝子は、scrAの調節遺伝子ではなく、フルクトキナーゼをコードする構造遺伝子scrKであるらしいことが推定されるに至った。これにより、蔗糖がEmbden-Meyerhofの解糖系路へ至るまでの代謝系路の酵素の遺伝子がすべて同定されることになり、それらが蔗糖PTSレギュロンを構成しているものと考えられた。そこでscrAの発現調節はこのレギュロンを単位として考察する必要があり、その前にこのscrK遺伝子の性質を明らかにしておく必要があると考えられたので本年度はこれを行った。既にクローニングされているDNA断片は、このscrK遺伝子の3'末端を含んでいなかったので、染色体よりその3'領域を分離し、完全なscrK遺伝子を構築し、その塩基配列を決定し、更に過剰発現を試み、その性質を調べた。このscrK遺伝子は分子量約3万のタンパク質をコードしており、その上流にプロモーター様配列が認められることから、scrA遺伝子とは独立して制御されている可能性も示唆された。このフルクトキナーゼはマンノースもリン酸化し、マンノースはフルクトースのリン酸化を競合的に阻害した。またScrAや蔗糖6-リン酸水解酵素遺伝子ScrBのタンパク質では他菌種のものとかなり高い相同性が認められたけれども、それら菌種との間でのフルクトキナーゼにおける相同性は全く認めらず、前述の酵素基質特異性も異なり、同じ蔗糖PTSレギュロンを構成する遺伝子であるにもかかわらずその進化論的起源が異なるかもしれないと推定されたことは興味深い点であった。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sato, Y.: "Cloning of phospho-β-galactosidase gene in Escherichia coli from lactose-negative-mutants of Srteptococcus mutans isolated following random mutagenesis with plasmid pVA891 clone banks." FEMS Microbiol. Let.91. 219-224 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Sato, Y.: "Isolation, characterization, and sequence analysis of the scrk gene encoding fructokinase of Streptococcus mutans." J. Gen. Microbiol. 印刷中. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 裕: "Streptococcus mutansにおける蔗糖輸送・代謝系の遺伝子解析" 歯科学報 印刷中. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,Y.: "Construction of scrA:IacZ gene fusions to investigate regulation of the sucrouse PTS of Strepococcus mutans." FEMS Microbiol.Let.79. 339-346 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,Y.: "Cloning of phoshpー ーgalactosidase gene in Escherichia coli from lactoseーnegative of Streptococcus mutans isolated following random mutagenesis with plasmid pVA891 clone banks." FEMS Microbiol.Let.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,Y.: "Construction of scrA::lacZ gene fusions to investigate regulation of the sucrose PTS of Streptococcus mutans." FEMS Microbiol.Let.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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