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抗う蝕原性糖質(XF)のグルコ-ス転移酵素阻害機作およびう蝕関連酵素に対する影響

研究課題

研究課題/領域番号 02670846
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

西沢 俊樹  国立予防衛生研究所, 歯科衛生部, 主任研究官 (00072942)

研究分担者 今井 奨  国立予防衛生研究所, 歯科衛生部, 主任研究官 (80072958)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードキシロシルフルクトシド(XF) / グルコシルトランスフェラ-ゼ / 口腔内連鎖球菌 / う蝕 / 抗う蝕原性甘味剤 / ヒト口腔内う蝕試験(ICT) / 非水溶性グルカン合成酵素 / 水溶性グルカン合成酵素
研究概要

本研究課題は、我々がここ数年来行ってきた庶糖との混合使用可能な新しいタイプの抗う蝕原性代用甘味剤の開発研究の一環であり、その主眼を口腔内連鎖球菌の庶糖依存性平滑面対付着や粘着性グルカン合成を著しく抑制するキシロシルフルクトシド(XF)のグルコシルトランスフエラ-ゼ(G Tase)に対する阻害機作の詳細な解析、およびう蝕関連酵素に対する影響においた研究であった。そこで、Streptococcus sobrinus MT3791株の培養上清から非水溶性グルカン合成酵素(G TaseーI)および2種類の水溶性グルカン合成酵素(G TaseーSa,G TaseーSb)をクロマトフォ-カシング法により分離精製し、これらの酵素に対するXFの影響を酵素化学的および動力学的に解析した。その結果、これら酵素のXFに対するKi値はG TaseーIで0.3mM,G TaseーSaで0.05mM、G TaseーSbで1.0mMであり、XFの抑制機序は3種類全てのG Taseに対し、庶糖分解作用を拮抗的に阻害することによりG Taseのグルコ-ス転移反応を抑制し、結果としてグルカン合成、ひいては菌体の歯面への付着を抑制すると結論できた。また、XFの阻害の強さから、本糖質が庶糖との混合使用可能な新しいタイプの抗う蝕原性代用甘味剤の候補として非常に有力であることを示唆できた。そこで、本研究の当初の研究計画にはなかったが、ヒトロ腔内におけるう蝕実験系(ICT)を用いてXFの抗う蝕原性を検討したところ、予備実験ではあるが、XFが単独のみならず庶糖との共存(1:1)下においても庶糖によるう蝕を有意に抑制する結果が得られた。本研究はここまでであるが、そのため本来目的の1つであったう蝕関連酵素に対するXFの影響につき結論を得ておらず、この点が本研究の反省点であり、今後の課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.KISHI,S.OKADA,S.IMAI,M.HINOIDE,T.NISIZAWA: "Jnhibitory Effect of αーDーxylosyl βーDーFructosido on glucosyltransferases from Streptococcus sobrinus." Tournal of Dental Health. 40. 516-517 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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