研究課題/領域番号 |
02670857
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
川崎 孝一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (90013961)
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研究分担者 |
三好 敏朗 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (70229904)
宮里 毅 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00239378)
足達 美弥 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (90212521)
水沼 秀樹 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (70219640)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 歯根嚢胞の発生 / 実験的研究 / 光顕観察 / マラッセ残遺上皮の増生 / 嚢胞腔の形成 / リーマー刺激 / 化学的刺激 / 唾液汚染 / 歯根嚢胞 / 発生機序 / マラッセ上皮遺残 / 病理組織学的研究 / 機械的・化学的・細菌学的刺激 |
研究概要 |
未だ仮説の域をでない歯根嚢胞の病理発生を追究する目的で本実験を計画した。すなわち、サルの歯の抜髄根管を用いて根尖歯周組織にリーマーによる器械的刺激、根管の治療薬と充填剤(材)、起炎物質や根管空隙(死腔)による化学的刺激、唾液による細菌的刺激を加える実験手法で歯根嚢胞をつくり、その病理組織学的な成り立ちを解明することが主目的である。 2頭のカニクイザル(adult,♂)の麻酔抜髄例の46歯56根管を用いて病理組織学的に光顕レベルで検索を行った。抜髄後の根管の拡大形成は根尖までとし、さらにリーマーによる器械的刺激を根尖を越えて1mm前後において過剰に加えた。次に根管に対して以下の条件で処置を行った。(1)酸化亜鉛ユージノール系シーラー(CANALS)とガッタパーチャポイントの併用根充、(2)1%カラゲニン液の根管内輪送とガッタパーチャポイントの填塞、(3)ユージノール液の輪送とガッタパーチャポイントの填塞、(4)唾液汚染ガッタ(2)パーチャポイントの填塞、(5)唾液汚染象牙質削片の根尖填塞とガッタパーチャポイントの填塞、の5実験群からなり、窩洞には接着性レジン充填を施した。術後7日から87日にわたり約6μmの脱灰パラフィン切片とし、H・E染色や細菌染色等を施し観察した。 その結果、(1)ユージノールやカラゲニン液では、46日以降において根尖歯根膜に限局または拡がる慢性炎症巣が持続したが、上皮細胞の増生や嚢胞化はみられなかった。(2)CANALSでは、溢出部に小膿瘍がみられ、28日例で壊死化した膿瘍腔を上皮細胞が被うも、次第に瘢痕化した。(3)汚染削片では、長期例で根尖部に好中球の浸潤を伴う肉芽腫様病変がみられた。(4)汚染ガッタパーチャポイントの13日例で、数層の上皮細胞層に被われた膿瘍腔が根尖孔に接してみられ、明らかに嚢胞腔の初期形成と考えられた。今後は感染例でさらに短期と長期の実験を行い、死腔の影響も併せて嚢胞の病理発生について詳細に検索する予定である。
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