研究概要 |
顎関節のX線検査に伴う実効線量当量を,改良型GSF数学ファントムとモンテカルロ法によって推定した。改良型GSF数学ファントムは,唾液腺など特に頭部撮影のために,オリジナルなものに無い5っの臓器を付加したものである。顎関節のX線検査の種類には,スライス厚さ2mmのCT,多層断層,シュラ-法,グラントランテイング法,クレメンテイシュ法,軸位(Axial)法の6種類を選んだ。通常の撮影条件による臓器吸収線量(μGy),積分線量(mJ)および実効線量当量(μSv)を下に示す。 ******・CT・トモ・シュラ-法・グ・ラ法・クレメ法・軸位法 赤色骨髄線量・18.5・12.8・3.34・4.48・6.87・3.35 眼の水晶体 ・168.・60.9・1.81・2220.・133.・4.85 脳 ・122.・96.8・57.1・37.3・35.3・35.6 甲状腺 ・48.7・40.5・1.04・4.86・4.10・102. 唾液腺 ・899.・2370.・17.7・2.71・469.・177. 顎下腺 ・100.・86.7・3.54・5.57・19.8・1230. 舌下腺 ・127.・92.2・2.89・13.3・12.4・148. 積分線量 ・4.37・1.77・.433・.492・1.41・2.14 実効線量当量・49.0・88.7・5.30・4.35・19.4・54.8 実効線量当量の臓器荷重係数はICRP(1977)の値によった。
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