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被爆線量の比較的少ないX線ビデオによる鼻咽腔閉鎖不全の評価法作成について

研究課題

研究課題/領域番号 02670897
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

竹内 和弘  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00034257)

研究分担者 田中 浩二  広島大学, 歯学部, 助手 (90179747)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードX線ビデオ / 鼻咽腔閉鎖不全 / 口蓋裂言語
研究概要

鼻咽腔不全患者のうち口蓋裂患者20名についての構音検査の結果、障害されやすい音は、破裂音p,b,t,d,k,g摩擦音s,z歯擦音ts,dz,ts^^v,dz^^vであった。上顎骨切除患者20名の構音検査結果では、口蓋裂患者と同様の結果であったが、軟口蓋破裂音k,gはやや障害されにくかった。以上の結果から,放射線の被爆量を可及的に少なくし、かつ側方からのX線映画撮影で判定が容易なことを考慮して、鼻咽腔閉鎖不全機能の判定に適当な検査用語として、母音eおよび口唇破裂音paを選定した。検査用短文については検討を継続することとした。X線映画とX線ビデオの同時撮影は,口蓋裂患者の20人(男11人、女9、年齢6歳〜18歳)について実施し、現在順次解析を進めている。まず、X線ビデオ画面上(ソニ-ビデオモニタ-PVM171)で、母音eおよび破裂音pa音調音時において、鼻咽腔開口部の最も狭搾している部分を捜し出し、対応するX線映画画像で、鼻咽腔開口部を測定した。測定は、鼻咽腔最狭搾部において、咬合平面に平行な鼻咽腔と咽頭後壁間の最短距離と垂直最短距離を測定した。口蓋裂患者は、構音検査、会話明瞭度検査の結果から、母音eの共鳴の正常なものと鼻音化の著しいもの、および破裂音paの構音の良好なものと不良なもののそれぞれ2群について検索した。その結果、共鳴および構音の良好なものは、いずれも鼻咽腔狭搾部の最短距離が、X線ビデオ画面上でほぼ0.3cm以下であることが予測できた。現在、症例数を追加してこれを確認し、さらにパ-ソナルコンピュ-タ-を用いて、構音検査結果に日本語の各音素の機能負担量を考慮した加重構音検査指数を算出し、口蓋裂患者でも、上顎骨切除患者と同じく本指数0.8以上のものが、鼻咽腔閉鎖機能が良好であるかを検討している。今後、検査結果をコンピュ-タ-で一括処理し、指数化やレ-ダ-グラフ等の手法により簡便に臨床応用できるように計画している。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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