研究概要 |
口腔外科臨床において黄色ブドウ球菌の分離頻度は低いが(1985年〜1990年の6年間の結果)、MRSA株の分離頻度は徐々に増加していた分離されたMRSA株に対する抗菌薬の感受性では、セファゾリン、セフピラマイド、セファマンドール、フロモキセフ、ミノサイクリン、オフロキサシン、リファンピシリン、バンコマイシンが高かった。MRSAが分離された症例では、感受性のあるフロモキセフを使用し、投与後1〜4日でMRSAが消失した。全症例とも浅在性膿瘍であり、切開排膿処置および壊死組織除去術が可能であり、ただちに感受性のあるフロモキセフを使用したため、早期に消失したと推察された。全症例ともMRSA感染症の基礎疾患は認められなかった。MRSAの分離頻度、抗菌薬の感受性および症例について、The 7th Korea-Japan jointseminar of dento-maxillo-facial Radiology,1992年4月26日,Seoul,Korea.にて発表した。また、The 2nd Asian Congress on Oral and Maxillofacial Surgery,1994年3月25〜28日,Taipei,Taiwan.および18th International Congress of Chemotherapy 1993年6月26日〜7月2日,Stockholm,Swedenにおいて発表予定である。更に、PROCEEDING OF THE 19TH INTERNATIONAL CONGRESS OF CHEMOTHERAPYに掲載予定である。
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