研究課題/領域番号 |
02670923
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
河田 照茂 徳島大学, 歯学部, 教授 (40029971)
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研究分担者 |
瑞木 裕史 徳島大学, 歯学部, 助手 (00211318)
日浦 賢治 徳島大学, 歯学部, 講師 (20228696)
住谷 光治 徳島大学, 歯学部, 講師 (30206586)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 骨芽細胞 / 破骨細胞 / MC3T3-E1 / 矯正力 / 骨吸収 / 骨形成 / 破骨細胞形成系 / 破骨細胞形成促進因子 / MC3T3ーE1 / 矯正力負荷装置 / 破骨胞形成促進因子 / MC3T3ーE1細胞 / Prostaglandin E_2 |
研究概要 |
この実験の目的は、矯正学的歯牙移動時に見られる骨代謝において、主要な役割を果たすと考えられている破骨細胞と骨芽細胞の細胞間相互作用を明らかにし、矯正力の作用機構を解明するものである。 これまでの研究計画を挙げ研究成果について報告する。 1.骨芽細胞が産生する破骨細胞形成調節因子の性状について検討した。 (1)骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1細胞及び初代培養骨芽細胞は、破骨細胞の形成を抑制した。 (2)この効果は骨芽細胞に特異的なものであることが示唆された。 (3)MC3T3-E1細胞の産生する液性因子は、少なくとも二種類あり、一つは分子量3.000以下の破骨細胞形成抑制因子で、もう一つは分子量3.000以上の破骨細胞形成促進因子であった。 (4)MC3T3-E1細胞の破骨細胞形成抑制作用が、インドメサシン処理により一部消失した。さらに、MC3T3-E1細胞がPGE_2を産生することからMC3T3-E1細胞の産生する細胞形成抑制因子の一部はPCE_2であることが示唆された。 2.伸展力負荷装置(Hraeus社製ペトリパームシャーレ)を用いて、骨芽細胞に力を負荷した後に得られる培養上清を、5-FU処理マウス脾細胞からの破骨細胞形成系に添加し、破骨細胞形成調節に対する骨芽細胞の影響を検討した。 (1)MC3T3-E1細胞に伸展力を作用することにより破骨細胞形成促進因子が時間依存的に産生された。この効果は伸展後6時間より観察され、約24時間で平衡状態に達した。 (2)この破骨細胞形成促進因子は、破骨細胞前駆細胞の増殖を支持する因子であることが示唆された。 今後の研究展開 現在、骨芽細胞に定量化した矯正力を負荷するために、コラーゲンゲル中で細胞を3次元的に培養し、細胞全体に均一な力を作用させるための独自の矯正力負荷装置を検討中である。
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