研究課題/領域番号 |
02670938
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
畑中 保丸 北海道大学, 薬学部, 助手 (30111181)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ナトリウムチャンネル / ジアジリン / 光親和性標識 / コノトキシン / テトロドトキシン |
研究概要 |
Na^+チャンネルの化学構造と機能相関を分子レベルで理解するため、新しい光親和性標識試薬を開発し、Na^+チャンネルのトキシン結合部位解析への光親和性標識に適した新しい光反応基の開発と、ラベル試薬のリガンド部分μーコノトキインGIIIAの合成、光ラベル試薬への誘導と光ラベルの実施までの基礎を一貫して検討した。 1、新規光反応基の開発、ラベルの際の反応特性が異なる二系統の光反応基を合成した。(1)反応性が高いカルベンの前駆体として、フェノキシジアジリン骨格を選択し、その芳香族置換反応を検討した。この結果、タリウム化に続くヨ-ド化、ニトロ化、パラジウム触媒カレボニレ-ションにより、種々の有用ジアジリンへと誘導できるル-トを開発した。そらに一部のジアジリンは放射性標識体へと誘導した。これにより、光ラベル用ジアジリンの供給は格段に改善された。(2)一方、反応に選択性がある光反応基としてフルオロニトロアニソ-ルに着目し、ラベル試薬の調製に有用なフルオロニトロフェノキシ誘導体の合成を行った。 2、Na^+チャンネル特異的光ラベル試薬の合成、(1)μーコノトキシンGIIIAにニトロフェノキシジアジリンを導入した光ラベル試薬は良好な性質を示した。これをさらに放射性の誘導体とするため、ニトロフェノキシジアジリンの炭素14標識体をコノキシンに導入した。この試薬による、電気ウナギNa^+チャンネルのラベル結果は、チャンネル蛋白質に特異的に進行し、有用な光親和性標識試薬であることが確認された。(2)また、反応に選択性があるフルオロニトロフェノキシ基については、これを持つテトロドトキシン誘導体を合成し、光反応性を検討した結果、Na^+チャンネルに適用し、ラベル部位の解明を一段と推進していきたい。
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